吉川さおりコラム

2007年05月11日学生時代の出来事


大学学部時代の4年間は、日本育英会(現・日本学生支援機構)の奨学金の
貸与を受けつつ、早朝は力仕事(荷物の仕分け・積込)のアルバイトをしながら、
昼間は大学に通う生活を続けていました。

時間帯は、早朝6時から8時までの2時間で、平均週6日間の出勤でした。

ただ、繁忙期だけは早朝6時からの作業では間に合わないため、
5時から出勤することになりましたが、そのときの注意事項として、
女性にだけ強く指示されたことがひとつあります。

それは、5時からの出勤形態のときだけは、
タイムカードを必ず5時ちょうどに打つということでした。
当時、女性の深夜業務が法律によって制限されていたためです。

普段は、6時になる前にタイムカードを打っていましたが、
5時出勤のときだけは、必ず5時ちょうどにタイムカードを
打たなければなりませんでした。

もし、4時59分に打つと法律に触れることになり、
5時1分に打つと遅刻扱いとなってしまうからです。

実態に即していない気がしてなりませんでしたが、この行動が
法律によって決められていること、そして普通に暮らす私たちの
思いや考えが私たちの働き方を決めていく場所に届いていないことを
実感させられた学生時代のちょっとした出来事です。

私がこのアルバイトをしていた期間は、大学入学後
すぐの1995年5月から卒業直前の1999年2月まででしたが、
社会人になった1999年4月に労働基準法が改正施行されました。

これによって、女性の労働時間、時間外及び休日勤務、
深夜業務等の規制の条文が削除され、原則的に女性は
男性と同じ労働条件で労働することが出来るようになりました。

だから、今は5時ちょうどではなく、5時になる前にタイムカードを
打つことが出来るようになっていますが、これが可能になってから
まだ10年が経たないのも事実です。

男性も女性も働きやすい環境を整備することは、
政治に求められる大きな役割の一つであると強く感じながら生活してきました。
真面目に働く人が報われる社会の実現に向けて、政治という側面からアプローチを続けていく覚悟です。