経済産業委員会視察 2015年05月22日
委員長挨拶
ガス地震防災システム
熱供給地下連絡洞道
今国会で参議院においても重要広範議案として
扱われることとなった「電気事業法等の一部を改正
する等の法律案」の審議に備え、参議院経済産業
委員会は、実情視察を行いました。
重要広範議案とは、委員会に付託するに先立ち、本会議に
おいて趣旨説明及び質疑を行う重要な議案であって、各
会派の合意により、内閣総理大臣が本会議において答弁
すべきものとして指定された議案=法律案のことをいいます。
ちなみに、今回の「電気事業法等の一部を改正する等の
法律案」は、下記の法案を束ねた、いわゆる束ね法案と
して、立法府に提出されています。
・電気事業法の一部改正
・ガス事業法の一部改正
・熱供給事業法の一部改正
・経済産業省設置法の一部改正
・電気事業会社の株式会社日本政策投資銀行からの借入金の担保に関する法律の廃止
・沖縄振興特別措置法の一部改正
・電気事業法等の一部を改正する法律の一部改正(電力システム改革第二弾の改正)
参議院経済産業委員会が、今回の視察先に選んだのは、
今回の法案には束ねられてしまい、外形上は見えませんが、
単体の法案審議に匹敵する改正内容を含む「ガス」と「熱」です。
東京ガス株式会社、丸の内熱供給株式会社にお伺いし、
法案に対する態度や現況説明を聴取した後、意見交換と
視察をさせていただきました。
ガスに関しては、小売り全面自由化については、前向きかつ
積極的に対応する姿勢である一方、導管部門の法的分離に
ついては、様々な懸念があるため、省令等での対策が必要で
あることが、衆議院での参考人意見陳述の場でも表明されています。
視察参加議員との意見交換においても、これらの課題に関する
興味深いやり取りが交わされましたので、委員会審議においても
質疑が交わされるものと考えられます。
個人的には、阪神淡路大震災を契機として、東京ガス
独自の地震防災システム(SUPREME)が構築されたこと、
供給設備コントロールが自営無線で行われていることに
ついて、大変興味深く印象に残った内容でした。
我々、参議院経済産業委員会の視察に対しまして、
お忙しい中、ご協力いただきましたすべての皆さまに
心より感謝申し上げます。