吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

社会保障と税一体改革調査会・税制改正PT合同総会 2011年06月24日

2011年6月24日

  • 仙谷調査会長

社会保障と税の一体改革については、
6月20日を期限として、政府与党の
成案が得られる予定でしたが、不信任
決議案を巡る一連の情勢もあり、社会
保障と税の議論は続いています。ちなみに、社会保障改革の推進に
ついては昨年12月に、下記の内容で
閣議決定がなされています。

○政府・与党においては、それらの内容を
尊重し、社会保障の安定・強化のための
具体的な制度改革案とその必要財源を
明らかにするとともに、必要財源の安定的
確保と財政健全化を同時に達成するための
税制改革について一体的に検討を進め、
その実現に向けた工程表とあわせ、23年
半ばまでに成案を得、国民的な合意を得た
上でその実現を図る。

閣議決定されている内容については、
これからの社会保障のあり方とその財源を
考えた時、避けては通れない議論ですし、
可能な限り早く行わなれるべきだと考えて
います。

しかしながら、昨年12月の閣議決定後、
3月11日の東日本大震災の発災を受け、
取り巻く状況は激変しています。

だからこそ、国民的な合意を得るために
しっかりとした議論をしなければならない
とも言えます。

党の意見として下記の4点が確認されました。

1.将来の社会保障の具体像国民が
安心できる社会保障の将来像を、より
分かりやすく示す。

2.税制抜本改革の実施時期等
・消費税率の引き上げ時期については、
例えば「2010年代半ば頃までに段階的に
消費税率(国・地方)を10%まで引き上げる」
等、より幅のある表現とし、震災からの復興、
「経済状況の好転」という観点から現実的な
方向性とする。
・「経済状況の好転」については、震災からの
復興、デフレ脱却、経済成長の実現に向けて、
実質・名目双方の観点から具体的な事項を
基準とし、これが実現されたと判断される
場合に、税制抜本改革が実施されることとする。

3.行政改革、無駄遣いの根絶
税制抜本改革は、国会議員定数の削減を
はじめ、さらなる特別会計改革、公共調達
改革等、不断の行政改革、徹底的な税金の
無駄遣いの根絶に向けた取り組みを強めた
上で実施されるものとする。

4.議論の進め方
・上記を踏まえ、政府与党として成案を得る
ものとする。成案については閣議決定を行う
前に、野党各党に社会保障改革のための
協議を提案し、参加を呼びかける。
・今年度中の法制化作業を前提に、上記の
諸点について、十分な具体化を図るため、
丁寧な議論を行う。

社会保障の将来像は、全ての世代に
とって明確に示されるべきであると考えます。
政府・与党としての決定は、翌週に持ち越し
となりました。

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