吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

臓器移植法勉強会 2009年06月24日

2009年6月24日

  • 臓器移植改正勉強会

6月18日、衆議院本会議において「臓器移植法改正案」
A案が記名投票によって可決され、参議院に送付されました。

参議院では、23日に「子ども脳死臨調」の設置を
求める新たな案(E案)が野党有志議員によって
提出されました。

この問題は、共産党を除く全ての政党が議員個人の
死生観、倫理観などをもって判断するために、党議
拘束はかけず、それぞれの議員の意思に最後の決断が
委ねられています。

私はこれまで、この問題に関する勉強会に出席し、
自分なりに考えをまとめようと努力していますが、
本当に難しい問題であることを痛感させられています。

もう10年以上になりますが、私は臓器提供意思表示
カードを所有し続けています。当時は大学生でしたが、
当時の臓器移植法案の行方を見守り、友人たちとも
この問題について真剣に語り合い、結果、臓器提供
意思表示カードを持つに至っています。

しかしながら、現在においてもこのカードを
所有している割合は、わずか数パーセントに
過ぎません。今回の改正案の議論の中で、
頻繁にカードの所持率が話題に上っていますが、
こんなにも少ないとは思ってもいませんでした。

だからといって、これを人に押し付けたり
強要したりするつもりは全くありません。

私はもし、自分がそういう状態になったとき、
私は自分の臓器で、移植を待っている誰かが
助かるのであれば、喜んで提供したいと思っています。
(家族が同意するかは分かりませんが・・)

衆議院から送られてきたA案は、脳死判定を希望した
時に限り、「脳死を人の死」とする規定が適用されます。
ですから、脳死判定を拒否すれば、現行制度と変わりは
ありません。

E案「子ども脳死臨調」設置についても、1年以内を条件に
検討することは、いささかも反論するものではありません。

国会議員として、そして一人の人間として、
この問題を真正面から真剣に考えてまいります。

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