吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

議院運営委員会理事会・委員会

2024年10月31日
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第214回国会(臨時会)は、10月1日に召集され、10月9日に衆議院解散をもって閉会となりました。

召集日である10月1日には、会期の件では昭和24年以来となる討論を行うこととなり、本当に急なことでしたが、登壇し、その後も衆議院解散を控え、様々に混乱する中、翌週の代表質問の日程セットを終え、10月4日の議院運営委員会理事会、議院運営委員会の出席をもって、私は議院運営委員会筆頭理事の任を終えました。

これまで、通算5回の常会において議運筆頭理事の任を務めさせていただきましたが、前回その任を離れる際も当日朝の理事会まで慌ただしく走り回ってその任を離れたことを改めて思い出しています。

民主党時代に30歳代で議運筆頭理事に初めて指名されたときは、プレッシャーでしたが、多くの方に支えていただいたおかげで、最初の2年間を無事に務めることができました。

その後、2020(令和2)年10月、再度議運に戻ることになるとは思いもしませんでしたが、その2年間はかけがえのない時間となりました。

そして、2023(令和5)年10月、この1年間は議運理事としては総仕上げの1年だったような気がしています。

前回議運を離れるときにも思いましたが、改めて議運理事を経験させていただいたことで、より深く国会運営の基本を考え、会派間の違いを乗り越え、合意を追求する重要性について実感することができたからです。参議院事務局をはじめとする、多くの皆様にお支えいただきました。

この間、国会法第56条の3による中間報告(あのような中間報告は二度とあってほしくありません)、会議録補足掲載問題、議長不信任、元総理の発言訂正の申出のための委員会、条文誤り続出等による委員会、元総理の国葬儀にかかる報告、コロナ禍での緊急事態宣言やまん延防止等重点措置国会報告等にはじまり、院内の庶務事項にいたるまで、様々な事案に遭遇し、そのたびに多くの経験をさせていただきました。

その前提として、1期目の頃に数の少ない与党筆頭理事の経験をさせていただいていたことは非常に大きく、また、これまでの積み重ねがあってこその議運筆頭理事でした。

いまの時代に議会制民主主義を体現していくことは、もしかしたら難しいことなのかもしれないと思いつつ、それが壊れてしまわぬようこれを支える立場で、憲法や国会法に立脚して考えてみようと思っています(前回議運を離れた際に書いた論考については、この度ようやく公刊されましたので、別途お知らせしたいと思います)。

立法府とは何か、参議院の独自性とは何か、三権分立とは何か、与党とは野党とは何か、国会と国民との距離はいかにあるべきかなど、本当にたくさんのことを考え、悩んだ通算5年間でした。

私は立法府に身を置く議会人として気概を持って活動してきたつもりですし、法規先例についても自分なりに勉強してきました。法律の制定過程において、ときに与野党間で対立することもありますが、最後は違いを乗り越え合意を追求し、正当な手続を経て形にしていくためのツールが法規や先例だからです。

これらを数の力で崩すことは簡単なことなのかもしれません。ただ、一度崩してしまうと二度と元には戻らなくなり、なし崩しとなってしまい、国会がますます形骸化していくことにつながりかねません。

だからこそ、これらを大事にしなければならないと私は強く思っています。

与野党各会派、各府省庁をはじめとする議運理事会に関係するすべての皆さま、そして参議院事務局の皆さま、この間も大変お世話になり、誠にありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。

吉川さおり 拝

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