議院運営委員会理事会
召集日前日にあたる議院運営委員会理事会は、2回の休憩を挟み多くの議論が行われました。
以前から何度も紹介していますが、参議院は衆議院と異なり、国会召集前に会派所属議員数の確定期限を設け、それに基づき、委員会の理事や委員数、それ以外の様々な調整を行っています。
とくに今回は、国葬儀等の日程の影響を受け、たった3日間ですべての協議を行わねばならず、非常にタイトな日程であることを十分に理解して厳しい調整もこなしてきました。
今回、議運理事会派で合意して設定した会派所属議員数の確定期限は、9月29日(木)10時でした。
そこで各会派の所属議員数が確定し、委員会の理事や委員数の計算の基礎が揃い、9月29日(木)15時30分から開会した議院運営委員会理事会で計算結果の報告や要調整になっている内容等について確認し、あとは召集日前日にあたる9月30日(金)11時からの議運理事会で会派間の調整結果等を確認するだけとなっていました。
しかし、会派所属議員数確定期限から24時間も経過していない9月30日(金)9時に与党の一角をなす会派所属議員の辞職願が提出され、9時30分までの間に議長がそれを許可したため、会派所属議員数を確定したにもかかわらず、その基礎が崩れてしまったのです。
一部報道が出ていた議員でもあり、このタイミングでの辞職はおよそ考えられないことでした。もしかしたら、ほかに様々な事情があったのかもしれませんが、参議院としては会派所属議員数を確定させた後、一気に調整していること、今回はとくに召集日までの日数が非常にタイトで皆で必死に召集準備をしている最中、信義則に反するようなことがあってはなりません。
辞職が許可された議員は、私と同じ全国比例選出議員ですから、中央選挙管理会が決定すれば次点の候補者が繰り上がってくるのは事実ですが、それが次の営業日である召集日朝までにできるわけもなく、召集日の所属会派議員数はあくまでマイナス1名なのです。
いずれ繰り上がるからそのままでいいでしょう、ということは物事をなし崩しにしてしまうことに繋がりかねず、当該会派所属議員数をマイナス1名で計算し直すべきと主張しました。なぜなら、当該会派の所属議員数が変動することで他の会派の割当が変わるからです。
しかしながら、翌営業日が召集日であることを考えると、そのようにした場合、大きな混乱が生じることも十分に理解していました。いつも落としどころを探って主張を続けてきたように思います。それが政治だからです。
ただ、一度なし崩しにしてしまったり、緩んでしまったりするとゆがみが生じてしまいます。
休憩前の議運理事会では徹底的に筋論とあるべき姿を主張し、2回の休憩を挟み、その間に当該会派の会長が少しでも理解を得るための行動をしていただくように促し、2回の休憩を挟んで再開した議運理事会の場で、改めて本来のあるべき姿を述べたうえ、最後は議運委員長から当該会派に対して今後こうしたことのないよう留意願う旨発言をしていただき、決着した次第です。
もちろん、納得はしていません。あと1日、召集協議にかける時間があればおそらく違った展開になったと思います。
ただ、私は合意を大事にしたかったですし、この理事会メンバーで最後から2回目の議運理事会で委員長判断という事態は避けたかったという思いがありました。また、他の会派の野党理事の皆さんも当日最初の議運理事会から私の主張に全面的に理解を示してくださり、最後の結論も後押ししてくださいました。
当日朝から混乱の一日となってしまいましたが、物事をなし崩しにしたくない、するべきではないという思いは伝えられたのではないかと思っています。
私の思いや主張に理解をいただいた皆様に心から感謝しています。本当にありがとうございました。
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