吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

議院運営委員会理事会

2024年1月25日

第213回国会召集日前日の議院運営委員会理事会は、通常は1回で散会となるところですが、今回は最大会派の政治資金問題の余波で夕刻に再開することとなり、召集日前日の理事会は2回開会して散会となりました。

まず、1回目の通常通りの理事会では、裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会の令和6年度予定経費要求に関する件の説明を聴取し、その後の議運委員会において諮ることとした後、前日の理事会で調整することとなった委員割当等の調整結果について確認しました。

また、その後は、召集日の議事に関する件として、1月26日召集日当日の議事を確認し、次に本会議における国務大臣の演説に対する質疑に関する件として、今回は至極異例で召集日当日に政府4演説を聴取しないといった例を繰り返すべきではありませんが、1月30日に政府4演説の聴取、2月1日と2月2日に代表質問を行うこと等を確認しました。

召集日の議事日程や国務大臣の演説に関する件はどうしても衆議院の日程に引っ張られますし、今回は最大会派の政治資金問題があり、致し方ない側面はあったと考えますが、国会法に基づいて召集日をうまく調整することができたはずですから、最大会派が国会運営の知恵をもう少し働かせていただければと思いますし、召集日を1月26日にしたことが年度末の審査に影響することが予測され、何ともいえない心境です。

常会召集日前日の議運理事会は、参議院予算案等の予定経費要求のための委員会を開会しますので、今回もご多分に漏れず、(1)議運理事会、(2)庶務関係小委員会、(3)図書館運営小委員会。(4)議運委員会という流れを辿り、通常でしたら(4)議運委員会が散会すれば、議運理事会も散会とするところですが、私は休憩のままにすべきと提案しました。

なぜなら、最大会派の政治資金問題等により、本会議での選挙や選任が必要となる常任委員長等の辞任願が出ることが予見されており(そもそも年末から発覚している事案であり、召集日前日まで放置しているもいかがなものかですが)、1回目の議運理事会で確認された召集日当日の議事日程に日程の追加が見込まれる可能性があったためです。

誰がどのような形で辞任になるのか、さらには本会議での選任等を要する審査会委員から辞任願は出るのかなどは想定の範囲内であり、本来でしたら、最大会派側から理事会は休憩にしてほしいとの提案があって然るべき状況であったものの、そこは正常な院の運営に人一倍こだわりを持っている私からすれば、言われなくとも休憩にしておくべきとの考えに至るのは当然のことであり、夕方までには情勢が判明するだろうとの思いで休憩のまま様子を見ることにしたのです。

なお、このような点の私のこだわりについては、1年ほど前のコラム「理事会再開」をご覧いただければと思います。

というわけで、状況を見ていたら、夕刻になって最大会派から数人の常任委員長の辞任願と本会議でその選任を要する情報審査会委員からも辞任願が提出され、議長はこれを許可しました。

さらにはこの問題の余波で、議院運営委員長が会派の要職に転ぜられることとなり、1回目の議運理事会で確認した議事日程以外に、「常任委員長辞任の件」と「情報監視審査会委員の選任」が追加となることとなったのです。

余談ですが、閉会中に常任委員長が辞任願を提出した場合、議長が許可すれば本会議を開かなくとも辞任することが可能であり、政治資金関係で辞任願が提出されたと思われる各委員長は閉会中に辞任となりましたが、議運委員長から会派の要職に転ぜられる委員長は召集日当日朝までは委員長としてその任にあることとなったため、召集日当日の本会議で辞任を許可される運びとなりました。

それはさておき、このような情勢で議事が追加となることから、持ち回りで決めるような内容ではありませんので、理事会の再会を求め、召集日前日の夕刻、2回目の理事会を再開して召集日当日の議事を確定させた次第です。

年内から発覚していた事案であり、最大会派として、もう少し早く動けたはずですからこのような例はいろんな意味で繰り返して欲しくないと思います。

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