吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

議院運営委員会理事会

2021年7月9日

第204回国会(常会)が延長されることなく閉会して以降、7月に入ってからは初めての議院運営委員会理事会の開会でした。

主たる目的は、7月11日が期限とされた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に関する国会報告を受ける議院運営委員会の正式セットでしたが、それ以外にも幾つか大事な報告を受けたり、現状を確認したりすることがありました。

議院運営委員会の正式セットの際、新型コロナウイルス感染症対策本部、いわゆる政府対策本部長である総理の出席を求めてやり取りを繰り返したことについては言うまでもありませんが、この点については議運委員会での質疑で指摘しましたので、ここでは省略します。

理事会の冒頭、内閣官房副長官の出席を得て、第204回国会で条文誤り等の発覚が相次いだ事案を受け、内閣官房に設置された「誤り等再発防止プロジェクトチーム」による取りまとめについての報告を受けました。

内閣提出法律案に相次いだ条文ミスや参考資料の誤りについては、2月以降の議運理事会で何度も取り上げるとともに、議運委員会での質疑を求め、各会派、特に自民会派のご理解をいただいて4月1日に短時間ではありましたが委員会質疑を行うこと、さらには議運委員長から政府への要請を委員会内で読み上げることができたことに関して、感謝しています。

再発防止策の取りまとめについて、内閣官房副長官に対し、議運理事会の場で簡単に幾つか問いました。

〇再発防止PT取りまとめでは、誤り防止のための当面の方策を中心にまとめたものであり、誤りが生じた場合にどうするかについての言及がない(どれだけ複層的にチェックを重ねても誤りが生じることはあり、その場合にどうするかも考えておいた方がよいのではないか)

〇第204回国会の一連の事案では、国会対応上も色々と問題があったものであり、その点ではどう総括し、統一的な対応をとることになったのか

4月1日の議運委質疑でも指摘した構造的問題(人員)や今後のフォローアップの在り方 など

2014(平成26)年で生じた厚労省での今回と同様の事案を受け、厚労省でとりまとめた提言にもあったように業務量に応じた定員要求を行うことが必要であり、誤りが生じてしまった場合の対応策や、今回のとりまとめのフォローアップが大事になると考えます。

議運理事会が終わった後、今回の再発防止取りまとめに携わった私が信頼する行政府の方が議運理事会での指摘を受け、回答を持って訪ねてきてくださいましたので、しばらく推移を見守っていきたいと思います。

ただ、議運理事会では言及しなかった点で非常に気になる記述がありましたので、これに関しては、どこかの委員会で機会があれば質問したいと考えています。

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