吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

運輸労連政策推進議員懇談会 2017年02月23日

2017年2月23日

トラックドライバーの労働環境に関する政策
課題について、トラックドライバーの証言を
おさめたDVDを視聴したうえで、具体的な
課題について説明を受けました。

運輸業界においては、人手不足、少量多頻度の
宅配になっている側面、働き方改革が叫ばれて
いる中、運輸業界が置き去りになりやしないか
という懸念、改善基準告示の連続運転時間や
拘束時間などが守れないなど長時間労働の実態
など、深刻な課題を多く抱えています。

折しも、ヤマト運輸労組が総量抑制を会社側に
求めると発表した日でもあり、学生時代の記憶が
呼び起こされました。

私は大学時代の4年間、ヤマト運輸でお世話に
なったからです。学部時代の4年間は週6日、
繁忙期においては早朝5時から、繁忙期以外に
おいては早朝6時から8時まで、荷物の仕分け
とトラックへの積み込みをしていました。

今振り返ってみれば、様々なサービスの導入期
とも重なり、宅配業界にとって、過渡期にあたる
時期にお世話になっていたと思います。

例えば、時間帯お届けサービス(タイムサービス)や
メール便が導入されたり、通販の取扱い量が一気に
増えだしたりした時期であったからです。

当時でも、荷物の取扱い量は増加の一途で、お中元や
お歳暮の時期は、早朝アシストの私でも相当大変でした
から、ドライバーの方々は早朝から深夜までお客様の
荷物に向き合い続ける状態でした。

今は、ネットを含む通販の取扱い量が爆発的に増え、
さらにタイムサービスが当たり前のサービスになって
しまっただけでなく、指定時間に届けても不在の方が
多いとのことで、過酷な労働環境にあることは想像に
難くありません。

学生時代の4年間、宅配業界でお世話になった
経験から、この度の総量抑制はある種当然の
避けられない判断であったと思っています。

どんなにネットが普及しても、簡単に物が購入
できるようになったとしても、そこに必ず物流が
存在し、運んでくれる方がいるのです。

今のうちに各種対策を講じないと、発送はできた
としても経由地点でやがて物流が止まり、暮らしや
経済が止まってしまうことになりかねません。

今回の総量抑制の発表が、これらの課題や現実に
向き合う大きな契機となることを願っていますし、
大きな問題意識を持ち、向き合っていきたい課題です。

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