2012男女平等参画推進フォーラム 2012年11月20日
連合徳島主催の「2012男女平等
参画推進フォーラム」で、男女平等
参画と政治の役割と題して、お話
させて頂きました。
内容は大別すると下記の
3点となります。
1. 最近の国会情勢と政治に
興味を持ったきっかけ(男女平等参画の視点から)
2. 男女平等参画社会の必要性
3. 政治の役割
1.に関しては、衆院解散総選挙と最近の
国会情勢について報告した後、なぜ政治を
志したのかについて、男女平等参画の視点
から私自身の経験を踏まえて政治の重要性と
きっかけをお話させて頂きました。
2.男女平等参画社会の必要性に
関しては、2012年10月にダボス会議を
主催する世界経済フォーラムが発表した
「世界男女格差年次報告書」の内容を紹介
しながらお話させて頂きました。
いわゆる「男女格差報告」とは、公的
データを基に、世界135カ国を
「経済」「教育」「政治」「健康」
という4つの側面(+14の指標)から数値化し、
男女平等参画を順位付けして発表している
報告のことです。
10月に発表された最新の報告によれば、
日本は、調査対象国135カ国中101位と
なっており、先進国とは思えない順位に
甘んじている現状です。
101位となっている主な要因としては二つです。
・女性議員が少ないこと
・企業幹部に女性が少ないこと
この2つが日本国の順位を押し下げている
主な要因ですが、大きな4つの側面それぞれの
順位を見ると下記のとおりです。
「経済:102位」「教育:81位」
「政治:110位」「健康:34位」
トータルで135カ国中、101位となっています。
我が国においては、総人口はもちろん労働力
人口も減少の一途を辿っています。労働力を
どこに求めるかにもよりますが、女性の能力を
もっと活用することが出来れば、1人当たりの
総生産は5%上昇する試算もIMFによって
なされています。
これらは政策の変化で実現し得る数値ですし、
具体的にみれば、現在、日本女性の労働参加率は
62%ですが、G7では70%です。女性の労働
参加率をG7並みにあと8%引き上げさえすれば、
日本の経済全体の活性化に繋がります。
政治の役割としては、女性の労働参加率を
上げる施策を講じることですが、これには男性も
働きやすい職場環境の確立が必要不可欠です。
さらに、社会全体の意識変化も必要となります。
息の長い取り組みになろうかと思いますが、
日本の人口構成の変化を考えた時、労働力
人口の減少を正面から捉えた時、働きたいと
願う女性が働ける環境を作るために政治の側
から努力を続けていきたいと思っています。