NTT R&Dフォーラム 2024
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IOWN×映像プロダクションDX
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光電子コンピュータ向け技術
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低環境負荷型農業を実現する改良技術
NTTR&Dフォーラムに現地参加させていただくことができました。
2年前の「NTT R&Dフォーラム Road to IOWN 2022」に関しては報告をアップしていますが、2年前のインパクトからは落ち着いた感想を持ちました。
理由としては、開催概要にもあるとおり、「IOWNの適用範囲をNW(ネットワーク)からAIまで幅広い領域に積み上げ、サステナブルな未来社会の実現をめざす」として、IOWNの適用範囲を広げることで、より社会課題の解決の実現に向けた取り組み内容の展示だったからです。
IOWN(アイオン)構想とは、Innovative Optical & Wireless Networkの略で、直訳すると革新的な光およびワイヤレスネットワークとなりますが、最先端の光技術を使って、豊かな社会を創るための構想です。
IOWNの技術によって電力効率は100倍、データ伝送容量は125倍に向上、遅延は200分の1に縮小することとなり、大容量・低遅延で揺らぎのない通信が実現します。
たとえば、光電融合デバイスのロードマップとしては、ネットワークからコンピューティングへの進化を遂げることにより、低消費電力化に貢献することができます。


光電融合スイッチ
また、高速・低遅延の技術を活かし、クラウド上でのリアルタイム映像処理を実現することにより、内視鏡分析が遠隔地からできることとなります。
ただし、内視鏡とクラウド間で遅延を発生させないこととネットワークの冗長構成など、途絶えないネットワーク環境を構築することが必要であるため、実用化は先のこととなりますが、社会課題の解決に資する技術といえます。

APNで実証 -クラウド内視鏡分析-

LLMやRAGの活用による答弁書作成
生成AIにおいては、自治体における議会質問に対する答弁書作成システムの展示があり、国会に身を置く一員としては、非常に興味深く拝見しました。
人の手を介さずにできるものは業務効率化の観点から必要だと思いますが、考慮すべき点も残されており、これからも動向を見ていきたいと考えています。
高度成長期に構築されたさまざまな社会インフラは老朽化が進んでおり、点検等が必須の状態です。

画像認識AIによる社会インフラの点検診断
これを画像認識AIによる社会インフラの点検診断を目指す技術も拝見しました。撮影画像のみからは高度な検査はできないものの、設備管理者が画像認識AIにより効率的な設備保全を実現していこうとするものです。
ほかにも紹介しきれないほど多くの技術を拝見しました。私は営業職(SI営業)でしたので、NTT西日本のソリューション展示会(NTTコレクション)の説明員の経験はありますが、やっぱり最先端の研究内容や成果は説明を受けるだけでとても勉強になりました。
今回の視察にご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました!
