吉川さおり 参議院議員(全国比例)

国会質疑録

政治倫理審査会(2024年3月14日)

2024年3月14日

政治倫理審査会で質疑に立ちました。

参議院において手続以外の政治倫理審査会が開会されるのは、初めてのことであり、申立て→申立て事案の審査入りの議決を経て、弁明希望の有無をうかがった結果、3名の議員による弁明・質疑が行われることとなったものです。

2月21日:参議院政治倫理審査会規程第1条及び第2条の規定に基づく審査申立て
2月27日:参議院政治倫理審査会開会:申立委員による審査申立ての件に関する趣旨説明
3月8日:参議院政治倫理審査会開会:審査申立ての件に関する審査入りについての議決(全会一致)
3月12日:参議院政治倫理審査会規程第16条に関する意向調査期限
3月14日:参議院政治倫理審査会開会:3名の議員に関する審査申立ての件(弁明・質疑)

3月14日の審査会においては、傍聴を許すものとする決議を行った後、弁明に入る前に審査会長から次の発言がありました。

〇会長発言

「議事に先立ち、会長から一言申し上げます。今般申立てをされ、去る8日の審査会において審査することに決定した32名の議員に対し、幹事会の合意に基づき、弁明の意向の有無等について確認を行ったところでございます。

その結果、世耕弘成君、西田昌司君及び橋本聖子君からは弁明することを求めるとの意向が示されましたので、本日はこれら3名の議員から弁明を聴取し、質疑を行うこととなりました。

なお、他の29名の議員からは弁明することを求めないとの意向が示されましたが、審査会としましては、全会一致をもって審査すると決定したことにもかんがみ、今後、その出席を得て、説明を聴き、審査できるよう、引き続き協議してまいります。」

参議院政治倫理審査会の委員数は15名。わが会派の委員割当は2名のため、もう一人の委員である蓮舫議員が世耕議員に対し、幹事を仰せつかっている私は西田議員と橋本議員に対して質疑を行うこととなりました。

申立事由は規程に基づき、政治資金規正法に反することですので、政倫審規程と規正法に忠実に基づく形で質疑を行いました。

弁明を聴取した直後の質疑でもあり、普段から接点のある議員同士でもあり、さまざまな意味において対政府質疑と異なり、難しい部分がたくさんありましたが、淡々と事実関係を確認することに力点を置き、明らかに法に反する行為があったこと等について質疑を行いました。

なお、今回は冒頭に傍聴を許すものとする決議を行い公開となりましたが、政治倫理審査会は原則非公開ですので、参議院インターネット審議中継システムもアーカイブは提供せず、会議録も公表されない(閲覧も対象者は限定されており、手続等も厳格)ため、審査が続いているいまの段階での詳細の報告は控えたいと思います。

再発防止策を講ずるためには実態の解明が必要です。実態の解明に向けては、今回の問題の構造を明らかにする必要があり、そのためには規程に則り、審査会に一人でも多くの方の出席を得て審査を進めなければそれがかないません。

審査に区切りがついた時点で質疑の書き起こしなど、もう少し詳しく報告したいと考えています。