第174通常国会/国民生活・経済に関する調査会(2010年2月24日)
質疑模様、玄田参考人
議事録一覧
質疑内容について、参議院webページからそのまま引用しています。大まかな項目ごとに分割してアップさせていただきました。ご覧頂ければ幸いです。
2月24日の国民生活・経済に関する調査会では、
3人の参考人から意見を聴取した後、意見や見解に対する質疑を行いました。
2月24日は、「幸福度の高い社会の構築」のうち、
幸福度と個人・社会について参考人から意見を聴取し、質疑を行いました。
有識者の主な意見(抜粋)
- 日本は西欧に並ぶ有数の経済大国になったが、貧困問題・格差の拡大、
不登校の問題、 うつを含む障害に悩む人の増加が統計データによって
確認されている。自殺者は、ここ10年以上にわたって年間3万人以上で
ある。ある意味、日本の発展は、プラス、マイナスの両面を 生み出し
てきたと言える。 - 国民生活選好度調査から作成した生活満足度は、1984年をピークに
低下し続けており、経済開発を核として豊かな社会を構築するシナリ
オは、ここ20年に限ると有効に機能していないのではないか。GDPと
生活満足度の平均値グラフを見ると、GDPが増えても生活満足度は
高まらず、むしろ両者の間に乖離が見られる。 - 希望についてのアンケートを20代から50代までの成人男女に行った
ところ、8割は何らかの希望があると答え、全体で3人に2人は実現
できそうな希望を持っている。逆に、3人に1人は希望がない、もしく
は希望は実現しないと考えている。これは、決して少なくない数字
ではないかと強く感じる。希望の内容は、圧倒的に働くこと、仕事に
関わることについてであり、これは日本に特有のことかもしれない。
希望を持って生きている人は幸せを感じやすい。実現見通しのある
希望を持てる場合においてこそ、強い幸福感がある。
主な質疑内容
- 若い世代を中心に失業率が高く、国民生活選好度調査では、生活に
大いに満足している人が4%を切っている中で、今の日本は幸福を
なかなか得にくい社会になっているのではないか。 - 教育研究所のアンケート結果によると、小学校の時は努力すれば
報われる社会であると信じている人が多いにも関わらず、進学する
につれ、努力が報われなくなる社会であるという回答が増えている。
今、若い世代にどのようなことをすれば、この閉塞感が漂う状況を
打破できるのか。
国会質疑録
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