2009年6月22日国会質疑録
決算委員会
質疑模様、河村官房長官答弁
舛添厚労大臣答弁、質疑模様
質疑模様、二階経産大臣答弁
6月22日の決算委員会では、35分の時間をいただき、
省庁別審査の終了後に行われる准総括質疑において質疑に立ちました。
●主な質疑内容
省庁別審査では、所管の大臣一人に対しての質疑となりますが、
准総括質疑では、答弁を要求する複数大臣に対して質疑を行うことが可能です。
(要求大臣:厚生労働大臣、経済産業大臣、内閣官房長官)
省庁別審査(厚生労働省)での質疑に引き続き、私自身が
強いこだわりを持っている若年者雇用問題について、質疑を行いました。
若年者雇用対策事業は、厚生労働省の他に、経済産業省、文部科学省、
内閣府でも実施されていることから、以下の観点から質疑に臨みました。
(1)党首討論を受けての官房長官発言の意図と認識[官房長官]
(2)若年者雇用対策・就労支援に係る関係省庁間の調整
2-1.ジョブカフェ事業における経産省と厚労省の違い[経産大臣]
2-2.社会人基礎力(経産省)と就職基礎能力(厚労省)の違い[経産・厚労大臣]
2-3.若年者雇用対策に関する調整・協議の必要性[官房長官]
2-4.第一義的に厚労省が取り組む必要性[厚労大臣]
(3)若年者雇用対策に係る個別事業の重複・執行残[厚労大臣]
3-1.若年者雇用対策に係る個別事業の重複
3-2.平成19年度実施事業の決算額における執行残と事業メニュー
3-3.若年者雇用対策事業に対する前提認識
3-4.今後の若年者雇用対策の在り方
●概略
(1)について
6月17日に行われた党首討論を受けての官房長官発言について、
官房長官自身に対してそ の意図と認識について質しました。
民主党の鳩山代表が党首討論で若者の自殺問題等を取り
上げたことについて、「お涙ちょうだい」の議論をやるゆとりは
ないのではないか、財源の問題や 外交・安全保障などテーマは
多々あると述べたことについて、その認識を事実確認含め質しました。
(2)について
若年者雇用対策事業は複数の省庁で実施されていますが、
その中には非常に似通った事業が幾つもあります。厚労省と経産省
の類似事業について各大臣見解を問うたうえで、若年者雇用対策
に関する調整・協議の場の必要性や第一義的には厚労省が取り組む
べきであるとの提案を行いました。例えば、厚労省「ジョブカフェ事業」と
経産省「ジョブカフェモデル事業」、厚労省「就職基礎能力」と経産省
「社会人基礎力」など内容は限りなく同一にも関わらず、それぞれに
多額の予算が計上されているなど、各省庁間での連携が図られている
とは到底言い難い状況です。
(3)について
若年者雇用対策に係る個別事業の重複と執行残について、
厚労省内事業の重複を中心に指摘しました。厚労省内における
若年者雇用対策事業の個別事業を見た場合、ジョブと名がつく
事業だけでも数多くある状況です。また、平成19年度決算を
概観すると、そのような事業において執行残が出ている状況にあり、
これは利用者である若者にとって事業の分かりにくさの指標である
と考え、大臣の見解を求めました。また、若年者の雇用問題に
対する前提認識や、就労支援ばかりではなく構造的問題に
踏み込んだ政策の必要性をはじめ、今後の若年者雇用対策の
在り方について大臣の見解を問いました。