2011年4月13日国会質疑録
災害対策特別委員会 議事録1/4
○吉川沙織君
民主党の吉川沙織です。
先月の東日本大震災で被害に遭われた
皆様に心からお見舞いを申し上げます。
さて、一昨日、昨日と被災地に入り、被災
状況を目の当たりにし、被災者の方々からは
生活再建に向けた切実な課題、要望を伺って
まいりました。
幾つも取り上げたい課題がございますが、
今回は命を守る情報伝達の観点から質疑を
行いたいと思います。
今回の大震災では大津波によって全てが流され、
各種ライフラインが一時期ほぼ使用不能となって
しまいました。しかし、強い使命感の下、自ら
被災しながら、また全国から昼夜を問わず懸命な
復旧活動を続けていらっしゃる方が大勢いるのも
事実であり、敬意を表します。
安否確認等に必要な通信インフラも、沿岸部を
中心に一時期ほぼ使用不能になったものの、
現在、9割以上が復旧し、一昨日、昨日と、
1市3村、規模の小さい避難所を中心に
5か所を訪問した際、その全てに無料特設
公衆電話や無料携帯電話が設置されていました。
現状と今後の見通しについてお伺いいたします。
○政府参考人(桜井俊君)
答弁申し上げます。
今回の震災によりまして、NTTを始めといたします
通信事業者の通信ビルあるいは通信設備、大変
大きな被害を受けております。また、長時間の商用
電源の途絶ということもございました。
そういったこともございまして、ピーク時におきましては、
NTTの固定電話では約100万回線、それから携帯電話
各社で約14,800局の基地局がサービスを停止したという
状況でございました。
このため、各通信事業者におきましては、停電地域に
移動電源車を配備する、あるいは携帯基地局が倒壊
した地域に車載型の基地局を配備するといったことで
復旧に努めてきているところでございます。
また、NTTにおかれましては、東北各県の避難所等に
おきまして、先生御指摘のとおり、無料の特設の公衆
電話、これ現在744か所で2,100台以上でございますが、
の特設公衆電話、それから244か所に無料のインターネット
接続コーナーというものを設置して、通信手段の確保に
努めてきているというところでございます。
また、災害対策本部等の要望に基づきまして、
通信ができない地域向けに約1,000台の衛星の
携帯電話の無償貸与といったことも取り組んできて
いるということでございます。
このような復旧の取組によりまして、12日、昨日の
段階でサービス停止は固定電話が約55,000回線、
携帯電話基地局が携帯電話各社合わせまして
約1,000局ということで、共にピーク時の1割以下に
なってきているということでございます。
NTTにおきましては、4月末を目途に、一部地域を
除き復旧を図れる見通しを発表をしております。
また、KDDIにおきましても、同じく4月末までに
携帯電話のカバーエリアをほぼ回復させる、一部
地域を除いて回復させるという見通しを明らかに
しているというところでございます。
以上でございます。
○吉川沙織君
今後とも復旧復興に向けて政府を中心に企業や
団体に支援等、補正予算対応もございますで
しょうが、よろしくお願いいたします。
続きの議事録(2/4)は、こちらです。