活動報告
活動記録
国会質疑録
事務所だより

2011年10月27日国会質疑録

総務委員会 議事録2/4

○吉川沙織君

次に、今回初めて大臣の所信で
「消防団等の安全対策」という文言が
入りました。このことについてお伺いを
させていただきます。

今回の東日本大震災で改めて認識させられた
のは、常備消防ばかりではなく地域コミュニティーの
果たす役割の大きさです。その中核を担っているのが
消防団であり、消防防災活動にとって欠かせない存在
となっています。

東日本大震災において消防団は、避難誘導、
救助、消火、捜索活動などに当たり、災害の
最前線に立って住民の生命、身体を守るために
努力をなさいました。

その一方、10月19日現在で239名の団員の方が
お亡くなりになり、依然として14名の方が行方不明
であるなど、大変痛ましい犠牲を出すことになって
しまいました。

消防団員の献身的な活動に甘えるばかりで、
これまで消防団員自身の安全確保については
おざなりになってきた感は否めません。
だからこそ、これを繰り返してはならないと思います。

今回、消防団員が数多く犠牲になった要因と
して消防庁は、情報伝達の伝達手段、装備の
不十分さをその一つとして挙げられています。

まず、消防団の装備が貧弱であることの
根本的な原因についてお聞かせください。

○国務大臣(川端達夫君

消防庁は、これまでも消防団の装備の充実等に
ついて市町村に働きかけをするとともに、地方
財政措置に努めてきたところでありますけれども、
市町村の置かれている状況、これは財政的な
状況、あるいはその市町村の特に首長さん
なんかの御意向を含めて、やはりいろんな
考え方もあります。

そういうことで、消防団の活動の内容、人員、
装備等に市町村において違いがあることが
明らかになっているというふうに思っております
と同時に、今回、いろんな災害が起こったこと、
そして多くの消防団の皆さんが犠牲になられた
ことを踏まえて装備の充実を図るときに、この
部分に差もあるということも認識をいたしております。

○吉川沙織君

今、充実を図りたい旨の御答弁ありましたけれども、
今回の東日本大震災で消防団員の方が被害に
遭われた類型として、消防庁が今月10月11日に
示した地域防災計画における地震・津波対策の
充実・強化に関する検討会資料で、避難誘導中と
水門閉鎖中の二つを挙げています。

避難誘導中の被害については、例えば無線などの
通信装備を充実することである程度は回避すること
ができるようになるのではないかと思います。

今度の第三次補正では、消防団員の安全対策の
推進として安全の確保を図るための装備の整備に
対する補助を行うこととされていますが、この措置で
どの程度改善されるのか、改善見込みを教えてください。

○国務大臣(川端達夫君

この度の大震災では、消防団の方々は本当に
自分のふるさとを守るという精神の下に、消火・
救助活動を始め水門閉鎖、避難誘導、避難所
支援など献身的に御尽力いただいたことを改めて
感謝申し上げたいと思いますが、その活動の
過程を含めまして、消防庁では被災地の消防団
からヒアリング等を行う中で、ライフジャケットあるいは
投光器などの装備が不十分であったという指摘が
たくさん寄せられました。

そういう認識の下に、これらの装備について緊急に
全国的に整備する必要があるとの観点から、第三次
補正予算において消防団安全対策設備整備費補助金、
約20億円をお願いしたいと考えております。

全国の市町村においては、この補助金を積極的に
活用いただき、是非消防団員の安全装備を充実
させていただきたいというふうに考えております。

今回の緊急整備により、事業費ベースでは、これは
3分の1の補助でございますので、事業費ベースでは
約60億円の整備が可能ということで、一消防団当たり
では260万円程度になりますということで、一定程度の
装備の充実が図れるものと考えております。

続きの議事録(3/4)は、こちらです。

議事録一覧

20分の質疑内容について、参議院webページからそのまま引用しています。大まかな項目ごとに分割してアップさせていただきました。ご覧頂ければ幸いです。

  • 議事録1/4
    消防防災施設・設備の在り方
  • 議事録2/4
    消防団等の装備に対する現状認識
  • 議事録3/4
    消防団の施設・設備の高度化必要性と財源措置
  • 議事録4/4
    防災行政無線の現状と整備の在り方