光と影 2013年03月31日
3月6日の本会議では、当選以降、
国会質疑や議員立法で取り上げ
続けた政策課題を中心に総理他に
対し、質問をしましたが、冒頭では、
アベノミクスに対する認識と、いわゆる
構造改革がもたらした格差等の現状に
ついての認識を質すことから質問を
始めました。
年明けからの円安・株高で日本経済に
明るい兆しが見えつつある一方、円安に
よって調達コストが高騰している内需型
企業は苦境に立たされています。
円安になって、外需型産業は利益を
伸ばし、一時金も満額回答(ベースアップ
ではない)が相次ぐ報道がなされる一方、
内需型産業における調達コストの高騰
と価格転嫁できずに苦しんでいる報道は
なぜだか殆どなされていません。
マルクス・エンゲルスの共産党宣言を
引用した形で私は質問を始めることにしました。
「一匹の妖怪が日本を徘徊している、
アベノミクスという妖怪が」果たしてその実態は。
アベノミクスは、果たして雇用拡大に繋がるのか。
単なる一部富裕層の消費と資産拡大、
あるいは大部分の国民生活を疲弊させる
物価上昇に繋がるだけで、社会に蔓延する
不合理な格差の解消に繋がらないのではないか・・・
今の内閣の支持率は高く、今、アベノミクスの
問題点を指摘すると、景気回復の流れに水を
差すのかと批判される傾向にあると言って過言
ではありません。
しかし、今の風潮は、郵政民営化の時と
酷似している気がしてなりません。当時、
郵政民営化の問題点を指摘しようものなら
即、抵抗勢力のレッテルをはられ、本来される
べき問題点や課題の議論が置き去りにされ
てしまいました。
しかし、その後、行き過ぎた郵政民営化は
間違いであったことが証明され、昨年4月、
大幅にその方向性が修正された郵政民営化
改正法案は、私が筆頭理事を務めていた
総務委員会で成立しました(改正法案の成立
に至るまでも大変でしたが・・)。
つまり、光の当たる部分だけが取り上げられ、
影の部分の議論には蓋をして、政策の議論を
するのは非常に危うい側面があると考えます。
たとえ、どんなに厳しい状況であろうとも、
問題点は問題であると、訴えていきたいと
強く思います。
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