党大会 2017年03月13日
民主党から民進党になって、約1年が経過しました。
様々な思いを抱えていますが、いずれにせよ、
私たちは野党第一党として立ち直らねばなりません。
取り巻く国会情勢を見るにつけ、巨大与党に
対峙し得る強い野党にならねば、と思います。
党大会での多くの方の挨拶の中で、圧巻だった
のは慶應大学の井手教授のそれでした。覚悟と
勇気と政治に対する熱い思いを呼び起こされる、
そんな時間でした。
『必死に働くなかで自分自身で明日の暮らしを
何とかする、自己責任の社会を僕たちは生きている。
人間同士が分断され、生きることが苦痛と感じるよう
な社会を子どもたちに絶対に残すわけにはいかない。
貧しい人だけでなくあらゆる人の生活を保障していく。
期待できない経済成長に依存するのではなく、将来の
不安を取り除けるような新しいモデルを示してこそ、
アベノミクスへの対立軸たり得るのではないか。
自己責任の恐怖におびえる国から、生まれて
よかったと心底思える国に変えてほしい。』
私はまさに、自己責任論を生きてきた世代です。
学校を卒業しようとした時の社会経済状況
ひとつで、その若者の一生が決まるような
時代に社会に出た、いわゆる就職氷河期
世代ど真ん中です。
1998年(平成10年)当時、政治はその世代に
手を差しのべるどころか、「自己責任」と切って捨て、
その世代は、今、40歳前後となり多くが不安定な
雇用に留め置かれています。
私たちの世代は、右肩上がりの日本社会や経済を
知らない世代ですが、逆に世代が違えば私たちの
世代の問題に理解を得づらい側面があります。
ただ、今は、経済成長が望めない状況です。
昔とは人口構造も違えば、我が国を取り巻く
状況も大きく異なるのです。
だからこそ、現実に真摯に向き合い、それぞれが
応分の負担とそれに見合う受給の議論をすることで、
老後に不安を感じなくて済む社会をつくり、皆で分かち
合う社会を作るべく、だからこそ、野党第一党として
立ち直らねば、と強く思います。
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