吉野川津波対策工事完成式典
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開会前「のんき連」による阿波踊り
吉野川津波対策工事の直轄10樋門の完成式典が徳島市の榎瀬川樋門付近で開かれ、多くの関係者の皆様と工事の完成を祝いました。
冒頭、国土交通省四国地方整備局局長から、今後も南海トラフ地震などに備え、吉野川流域のさらなる安全確保に取り組んでいくとあいさつがありました。
この工事は、平成22(2010)年度より工事が始められたもので、16年にわたる工事が完了したこと、また直轄10樋門のうち、改修に最も工期に時間を要した榎瀬川樋門付近での式典となりました。
榎瀬川樋門は大正11(1922)年に構築されたものであり、耐震性の観点から南海トラフ巨大地震発生時には樋門の機能を失い、甚大な被害が発生することが想定されたため、耐震性能を有する樋門へ改修されたものですが、関係者の皆様の多くの尽力があってこその完成です。
今回の完成で吉野川本川の地震津波対策は完了しましたが、旧吉野川および今切川の地震津波対策は施工中でもあります。なお、私は旧吉野川と今切川に囲まれた町の出身でもあり、小学生のときには水害の脅威と堤防等の大切さを授業で学んだ記憶はいまも残っています。
また、一級河川でもある吉野川は日本三大暴れ川のひとつに数えられ、「四国三郎」という異名を持つ川ですが、高校時代には1キロメートルをこえる吉野川橋を毎日自転車でわたって高校に通学もしていました。ちなみに、私は皆勤賞でした。

出所:国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所資料
徳島生まれ、徳島育ちの中でも吉野川に親近感を感じ、また小学校時代に水害の脅威を学んだ一人として、これからも国民の生命・身体・財産を守る取り組みに力を入れていきたいと思います。
