政治倫理審査会幹事懇談会を５月下旬に２回開会し、２９名の議員の件について審査を行っています。

参議院の歴史の中で、審査を伴う政治倫理審査会が開会されたのは今回の事案が初めてのことでした。よって、今後参照される初例となることから、慎重に議論しながらひとつひとつの手続を踏んできました。

見解が異なる点についても議論を重ね、全会一致を導き出せるような議論をし、幹事懇談会を構成する議員それぞれが納得の上、ひとつひとつのことを進めてきたのがこの１年半のことでもありました。

申立てをした議員のうち、参議院の退職者と既に党籍がなく起訴されている議員を除き全員の弁明聴取が終わったのであれば、審査報告書を導き出すべく、これまで多くの議論を重ねてきました。

これまでも、そして今回も難しい判断がありましたが、法規を尊重しながら、今後の濫用にまで考慮して一定の解を導き出せたのではないかと考えますが、ここまでが限界でもありました。実態解明にはほど遠いからです。ただ、あきらめたわけではありません。

６月４日の政治倫理審査会の意見表明でこれらについては意見表明で触れようと考えています。