吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

第185臨時国会閉会 2013年12月14日

2013年12月14日

12月7日0時半過ぎ、第185臨時国会
における最後の本会議が終わりました。

今臨時国会は、政府が重要法案を幾つも
提出予定としていながら、会期はたったの
53日間という非常に短い設定でした。

(土日祝を含むため、実質の審議に使える
日数はさらに少なくなります。野党各党は
早期の国会開会を求めましたが、政府の
既定路線は変わりませんでした)

社会保障に関する法案、国民ひとり一人の
知る権利に大きく関わる法案など、私たち
の生活を大きく変える法案にも関わらず、
到底充分とは言えない審議時間で、しかも、
参院では全ての野党が反対する中、特定
秘密保護法案は強行採決されました。

もちろん、民主主義ですから、最後は
多数決で物事が決まるのは百も承知
しています。

しかしながら、合意形成を行うための慎重な
議論と丁寧な運営は必要不可欠です。これら
を全て省いただけでなく、様々なルールを反故
にして、最後は強行採決頼みの国会運営を、
今の政府・与党は行いました。

法案に問題がないのであれば、まだしも、
国民ひとり一人の生活に影響を及ぼしかねない
問題点や、行政のみが情報を保有し、立法府で
ある国会がチェックできないような問題点が包含
されたままであり、議論は全くもって不十分でした。

だからこそ、まだまだ議論は必要であり、
これだけ大きな法案だからこそ、定例日に
とらわれず、毎日でも審議出来る特別委員会
を設置して審議を始めたはずです。

参院での審議時間はたったの22時間です。

衆参合わせても68時間にとどまり、私が昨夏、
理事を務めた社会保障と税の一体改革に関する
特別委員会では、民自公の3党で合意した法案
でしたが、それでも衆参で200時間を超えて審議を
行っています。

どのような観点から見ても、今回の特定秘密
保護法案に関する審議時間は短すぎる、不十分
過ぎると断じざるを得ません。

民主主義の危機すら感じざるを得ないような
強硬な国会運営であり、これまで与野党間で
培ってきた信頼関係すら壊しかねない状況で
あると言っても過言ではありません。

確かに、今の国会を占めるのは大多数の
与党であり、衆参両院において野党全ての
議席を合わせても、その数には遠く届きません。

ただ、いつもいつも政府・与党が完全無欠の
どこから見ても正しい政策や法案を出してくる
とは限りません。それは、歴史が証明しています。

私は、良識の府・再考の府である参議院に
議席を預かる者の一人として、議会のチェック
機能を果たすべく、力を尽くしてまいります。

この夏は、自身の選挙でもありましたが、
その際にも、同じことを訴え続けて戦いました。
厳しい選挙の中、しっかり役割を果たすように、
と再度送り出して頂いたと、今、強く感じています。

通常国会では、一層、厳しい局面が増える
かもしれませんが、あきらめず、ぶれずに党
政調会長代理として、総務委員会筆頭理事と
して、皆さまと涙を飲んだ仲間の思いを胸に、
様々な課題に立ち向かっていく決意を強く
しています。

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