経済産業委員会では、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案、いわゆるＧＸ推進法案の審査に際し、今回の委員会では３人の参考人の方から貴重な意見をうかがった後、各会派の議員が質疑を行いました。

モノづくりを変えていくプロセスの必要性や脱炭素に向けた「公正な移行」の問題、再生可能エネルギーに移行する必要性、民間が担うことのできない分野に政府が責任を負う必要性など、中長期的な視点や考え方を含めたやり取りもなされ、法案審議にあたって大変参考になる参考人質疑の機会となりました。

次回の委員会では、今回の参考人質疑を活かし、再び対政府質疑を行うこととなります。

それぞれの質疑を聞いていて、脱炭素に関してはとても興味深いことばかりです。たとえば、これまでは環境のために脱炭素がうたわれているのではないかと見る側面が大きかったような気もしますが、投資を呼び込むためであることや民間投資を促進する必要性があること、また、企業がどれだけ努力しても消費者の意識が変わらねばならず、それに向けて努力する必要性があるのではないかといったことをはじめ、たくさんの気づきがあります。

また、消費者の意識とも関連しますが、脱炭素要素を織り込んだ価格設定の在り方をはじめ、行動変容や変化のためのコストは業界ごとに変えていく必要性があると思いますので、委員会の委員長として、公正中立の立場でこれからの質疑も注目したいと思います。