経済産業委員会
経済産業委員会では、衆議院で重要広範議案に指定され、現在は参議院で審査中の「脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案」について前回に引き続き、対政府質疑を行いました。
前回開会時は、園遊会が午後に予定されていたこともあり、午前のみ与党が、今回は野党が質疑を行い、2日あわせて一回目の対政府質疑として一巡の形をとりました。
よって、今回は野党会派のみ質疑を行いました。今回の質疑でとくに印象に残った内容は、私がかねてより指摘し続けている「束ね法案」についての質疑や意見が3会派から出されました。
法案こそ経済産業委員会に付託されていますが、現在、経済産業委員会で審査中の「脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案」、いわゆるGX脱炭素電源法案の所管は、経済産業省ではなく内閣官房です。
では、なぜ経済産業委員会で審査されているかといえば、西村国務大臣の担当に「GX実行推進担当」とあり、経済産業大臣がGX実行推進担当大臣でもあるがために、そのまま経済産業委員会に付託された格好となっています。
そもそも、いわゆるGX脱炭素電源法案は5つの法律を束ねた「束ね法案」ですが、所管官庁は経済産業省、環境省、内閣府の3府省庁にまたがる5つの法案を束ねており、これは法案を束ねて国会に提出する場合、唯一の例示とされた昭和38年の閣議決定の趣旨に反する形での束ね方でもあります。
だからこそ、内閣官房が提出する形となった側面は否定できませんが、2016年から一貫して指摘し続けている「束ね法案」の課題を凝縮したような形での国会提出にはなんとも言いようがありませんが、私のこれまでの質問主意書や国会質疑を熟読していただいた上での質疑内容もあり、それはありがたく拝聴した次第です。
私が「束ね法案」に強く関心を抱く最後のきっかけとなったのが、1回目の経済産業委員長時代、8年前の「電気事業法等の一部を改正する等の法律案」(2015年改正)でした。
電気事業者やガス事業者、熱供給事業者に大きな影響を与える経産省所管の改正案でしたが、やはり束ねて審議することに疑問を抱き、過去の電力システム改革法案の審議時間等とも比較し、委員長退任後、議運理事の立場となってすぐに国会質疑に活かし始めたのです。
なお、私は「束ね法案」のすべてを否定しているわけではありません。税法等のように束ねざるを得ない法案の存在もまた、理解しているためです。
私が問題視しているのは、束ねることによって国会審議の形骸化を招来し、国会議員の表決権を侵害し、国民への説明責任の観点からも問題がある「束ね法案」に関してのみです。
このことに関しては、与党か野党かは関係なく、立法府の一員としての問題意識ですし、法案の内容には踏み込んでいないことですから、現在常任委員長の任にはありますが、あえてほんの少し、ほんの一部だけ書かせていただきました。
「束ね法案」に関しては、私が2016年に取り上げて以降、少しずつ報じられるようになり、いまでは問題意識を共有していただける方が増えたことに関してはとても嬉しく思っています。「束ね法案」に関しても何か書き残すか迷っています。
- 2024年10月1
- 2024年9月6
- 2024年8月5
- 2024年7月3
- 2024年6月7
- 2024年5月6
- 2024年4月1
- 2024年3月6
- 2024年2月12
- 2024年1月6
- 2023年11月8
- 2023年10月10
- 2023年9月5
- 2023年8月1
- 2023年7月5
- 2023年6月15
- 2023年5月12
- 2023年4月15
- 2023年3月9
- 2023年2月6
- 2023年1月5
- 2022年12月3
- 2022年11月11
- 2022年10月7
- 2022年9月4
- 2022年8月10
- 2022年7月13
- 2022年6月14
- 2022年5月2
- 2022年4月10
- 2022年3月8
- 2022年2月11
- 2022年1月9
- 2021年12月11
- 2021年11月4
- 2021年10月16
- 2021年9月4
- 2021年8月6
- 2021年7月2
- 2021年6月6
- 2021年5月9
- 2021年4月8
- 2021年3月11
- 2021年2月11
- 2021年1月11
- 2020年12月5
- 2020年11月9
- 2020年10月3
- 2020年9月1
- 2020年8月1
- 2020年7月7
- 2020年5月2
- 2020年2月3
- 2020年1月3
- 2019年12月3
- 2019年11月4
- 2019年10月3
- 2019年8月2
- 2019年7月19
- 2019年6月15
- 2019年5月10
- 2019年4月11
- 2019年3月8
- 2019年2月9
- 2019年1月1
- 2018年12月7
- 2018年11月10
- 2018年10月5
- 2018年9月6
- 2018年7月3
- 2018年6月3
- 2018年5月6
- 2018年4月6
- 2018年3月6
- 2018年2月3
- 2018年1月1
- 2017年12月3
- 2017年11月2
- 2017年10月2
- 2017年9月3
- 2017年8月6
- 2017年7月6
- 2017年6月14
- 2017年5月12
- 2017年4月20
- 2017年3月16
- 2017年2月14
- 2017年1月8
- 2016年12月10
- 2016年11月16
- 2016年10月14
- 2016年9月15
- 2016年8月6
- 2016年7月10
- 2016年6月5
- 2016年5月17
- 2016年4月16
- 2016年3月20
- 2016年2月14
- 2016年1月13
- 2015年12月11
- 2015年11月2
- 2015年10月4
- 2015年9月8
- 2015年8月9
- 2015年6月16
- 2015年5月18
- 2015年4月25
- 2015年3月22
- 2015年2月14
- 2015年1月8
- 2014年12月15
- 2014年11月7
- 2014年10月12
- 2014年9月4
- 2014年8月2
- 2014年7月2
- 2014年6月16
- 2014年5月17
- 2014年4月19
- 2014年3月17
- 2014年2月14
- 2014年1月7
- 2013年12月2
- 2013年11月15
- 2013年10月10
- 2013年9月4
- 2013年8月3
- 2013年7月21
- 2013年6月14
- 2013年5月16
- 2013年4月20
- 2013年3月15
- 2013年2月6
- 2013年1月10
- 2012年12月5
- 2012年11月6
- 2012年10月4
- 2012年9月8
- 2012年8月16
- 2012年7月15
- 2012年6月12
- 2012年5月19
- 2012年4月15
- 2012年3月15
- 2012年2月13
- 2012年1月7
- 2011年12月19
- 2011年11月15
- 2011年10月7
- 2011年9月10
- 2011年8月6
- 2011年7月14
- 2011年6月18
- 2011年5月8
- 2011年4月9
- 2011年3月8
- 2011年2月15
- 2011年1月8
- 2010年12月7
- 2010年11月13
- 2010年10月20
- 2010年9月7
- 2010年8月10
- 2010年7月13
- 2010年6月10
- 2010年5月7
- 2010年4月17
- 2010年3月8
- 2010年2月12
- 2010年1月9
- 2009年12月4
- 2009年11月8
- 2009年10月8
- 2009年9月1
- 2009年8月10
- 2009年7月3
- 2009年6月12
- 2009年5月7
- 2009年4月10
- 2009年3月17
- 2009年2月18
- 2009年1月16
- 2008年12月17
- 2008年11月14
- 2008年10月10
- 2008年9月3
- 2008年8月2
- 2008年7月10
- 2008年6月1
- 2008年5月2
- 2008年4月5
- 2008年3月13
- 2008年2月3
- 2008年1月1
- 2007年11月1
- 2007年10月2
- 2007年9月5
- 2007年8月12
- 2007年7月11
- 2007年6月21
- 2007年5月18