吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

総務委員会(NHK予算附帯決議) 2014年03月29日

2014年3月29日

  • 委員会附帯決議

3月27日午後の衆議院本会議において、
ようやく平成26年度NHK予算案は参院に
送付されてきました。

年度末直前で参議院に送付された
ということは、参議院側で日程的に
無理をしなければ到底成立し得ないし、
十分な質疑時間が確保出来ない恐れが
あり参議院軽視であること、このような
状況になったのは、NHK会長の言動に
問題があったことなど、総務委員会開会
にあたり、多くの議論が交わされました。

私は、野党筆頭理事として、参議院総務
委員会には、野党は民主党含め7会派(民主、
みんな、共産、維新、結い、社民、生活)在籍
していますが、尊敬すべき各野党の先輩方と
断続的に幾度となく打ち合わせをしながら、
委員会の持ち方を協議し、そのうえで、与党
筆頭理事との筆頭間協議に何度も臨みました。

本来、NHK予算案は全会一致を原則と
するものであり、事実、私が参議院に議席を
預かってからこの6年間、ずっとそうでした。

しかし、衆議院から参議院への送付が遅れた
ことも、そして審議入りにあたってこれだけ紛糾
したことも、全て会長等の言動が原因であり、この
会長の下で執行されることになるNHK予算案は
承認出来かねる、と6会派が反対せざるを得ない
状況になり、全会一致の原則は崩れてしまいました。

最終的に、委員会開会の前日夜に、
・参議院総務委員会理事会に対する会長からの謝罪、
・NHK予算案審議入り冒頭での会長からの謝罪、
・今後は全会一致法案でない限り、原則として趣旨
説明、質疑、採決まで同日には行わない、
・衆議院に対し、参議院の審議日程を考慮する申し入れの実施

等を条件として引き出し、委員会開会に合意は
出来ないものの、委員会を行うことについては
否定しないことでNHK予算案は審議入りすること
になりました。

NHK予算案は、6会派が反対しましたが、自民、
公明、みんなの賛成多数で委員会承認されました。

その後、附帯決議を決議しましたが、私が起草し、
自由民主党、民主党・新緑風会、公明党、みんなの党、
結いの党、社会民主党・護憲連合、生活の党の各派
共同提案で、可決されました。

今回のかかる事案によって、

○国民・視聴者からの厳しい批判が多数
寄せられ、信頼が揺らいでいる現状を
重く受け止め、一刻も早い収束と信頼回復に
向け全力を尽くすこと。

○協会の役職員は、公共放送に携わる者として、協会の
名誉や信用を損ねるような発言や言動は厳に慎むこと。

○経営委員会は、協会の経営に関する最高意思決定
機関として思い職責を担っていることを再確認し、
役員の職務執行に対する実効ある監督を行うこと
などにより、国民・視聴者の負託に応えること。

など今回の一連の事案に関する指摘事項を
盛り込んだうえで、14項目からなる附帯決議を
まとめ、参議院総務委員会として決議することが
出来ました。

時間がない中、衆議院より指摘事項を盛り込み、
参議院での様々な議論を反映した附帯決議に
出来たと思っていますし、参議院の場での議論を
明確に盛り込むことに対し、ご理解をいただいた
与党の皆さまにも感謝しています。

NHKが、公共放送として国民・視聴者からの
信頼を取り戻し、再生できるよう、この間の様々な
思いを込めて、決議を提案しました。

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