１１月２０日、補正予算案がようやく国会に提出されたため、衆議院本会議に引き続いて、参議院においても財政演説とこれに対する質問が行われることとなり、本会議前の議員総会で議事日程の説明や議運理事会で決定した内容について報告しました。

補正予算案はまず規模ありきで編成されていること、本来の目的である物価高騰対策よりも、各省各庁が当初予算で積むことができなかった施策や予備費などに多く割かれており、問題点や課題の方が大きい補正予算の編成となっています。

これらについては、衆議院予算委員会の審査を経て、本院に補正予算案が送付されてくれば、予算委員会の審査の場で仲間の議員が問題点を指摘するものと思いますが、補正予算などについて予算案の規模が大きい方がいいと発言される与党幹部の方は、高度経済成長やバブル経済を経験されている方ばかりであり、それを知らない私世代以下の現役世代の思いを受け止めてほしいものだと感じています。

平成の３０年は失われた３０年であり、国力は低下し、円は安くなり、国と地方の債務残高は途方もない額に達しています。

平成の３０年は、ほとんどが現政権で成り立っている以上、それを現政権が自ら厳しく検証することはかなわないはずで、そのためには選手交代が必要なはずですが、届かないもどかしい思いも抱えています。どんな状況であったとしても、これらを筋道立てて検証する勢力で私はありたいと思います。