4期目の初登院
私にとって4回目となる議事堂正面からの登院日。
「初」とつけるのは違和感もなくはないのですが、それでも選挙の後にしか通ることのない正面玄関ですから、4回目の初登院です。
今回の参院選を経て、与党と野党の議席構成は緊張感ある状態となりましたが、多党化が進む結果ともなり、これからどのような参議院になるのか予想し難い状況です。
これまで18年間、参議院で仕事をさせていただき、そのうち約5年間は議院運営委員会理事の任にありましたが、今回は6年前の改選時より一層先行き不透明な気がしてなりません。
少なくとも議会制民主主義を大切にしたいと思っています。民主主義は時間がかかるものであり、例えば数の力一辺倒で押し通そうとすれば、かえって手続等で時間がかかるのはそのためでもあります。
これらのプロセスの中で多くの人が議論に参加することができ、問題点や課題が共有されることにもつながります。これらのプロセスやこれらが持つ意味をお示しすることも政治に課せられた役割だと思っています。
私はそのひとつのアプローチ、試みとして、10年前の2015年から一般的には分かりづらい国会のルールを匿名ブログ「議会雑感」で解説してきました(使用しているgooブログの閉鎖予定に伴い、今年5月に実名化しました)。他にも試みているアプローチはありますので、また紹介させていただければと思います。
これまでの議会経験を活かしながら、参議院がその機能を発揮できるよう、そしてこれまで取り組み続けた就職氷河期世代をはじめとする政策課題が少しでも前進するよう、努力を続けてまいります。
吉川さおり 拝
