NTT R&Dフォーラム 2025
NTTR&Dフォーラムに今回も現地参加させていただくことができました。
最新の多くの技術展示に触れ、定期的に知識をアップデートできる機会はとても貴重な機会です。また、今年の展示で目玉のひとつとされたのが、量子力学の誕生から100年となる今年、NTTが取り組んできた光通信技術をベースにした世界トップレベルの「光量子コンピューティング」についての展示もあり、これから量子とIOWNがトレンドになっていくのかな、といった感想を持ちました。

生活に即した技術にまでは実用化の道のりはまだですが、実用化の段階にいたれば、IOWNの技術によって電力効率は100倍、データ伝送容量は125倍に向上、遅延は200分の1に縮小することとなり、大容量・低遅延で揺らぎのない通信が実現することになります。
医療や建築現場や農業といった様々な分野での活用が見込めることから、光電融合デバイスの開発も工程通り進んでいますが、期待を持って進捗を注視しています。
光技術が社会をより良いものにしていくことに相違ありませんが、例えばAIの進展によって、働き方も大きく変容していくことが見込まれます。実際の技術をいかに活かすか、また法的な側面の対応をどうするかは国会での議論が重要になると考えます。
また、光技術を駆使して社会課題の解決をはかるためには、有線の光ネットワークがあってこそです。モバイルに関しても同様の指摘ができますが、地域に通信インフラがなくては生活が成り立たなくなっている昨今、有線ネットワークの維持が人的側面においても設備の面においてもさまざまな課題が顕著になっています。
最先端の技術の根底には、地域で根を張って通信インフラを守る事業会社や通信建設の仲間の皆様あってこそ、との意識を常に持ちながら、物事を捉えていきたいと改めて感じています。
