党安定的な皇位継承に関する検討本部
党安定的な皇位継承に関する検討本部を開会し、6月30日に臨時閣議で決定され、国会に提出された「皇室典範等の一部を改正する法律案」について、政府からヒアリングを行いました。
今回の皇室典範等改正案は内閣提出法律案=閣法として国会に提出されたものですが、立案プロセスもさることながら、その手続においても瑕疵があると言わざるを得ません。憲法に直結する大事な法案をこのような形で国会に提出されること自体、私は残念でなりません。
具体的に指摘すれば、通常、内閣提出法案は、提出予定について衆参両院の議院運営委員会理事会で内閣官房副長官が説明した後、国会に提出される例ですが、今回の提出にあたって、参議院の議運理事会は開会されておらず、その説明は聴取できていません。
衆議院においては、衆議院本会議散会後の6月29日14時に議院運営委員会理事会が再開され、今回の法案を同日の「臨時」閣議で決定の上、国会に提出すると説明されましたが、そもそもその理事会は与野党合意の下で開かれたわけではありません。
私自身、長い議運理事経験の中で、内閣から国会に法案が提出される際には議運理事会で説明を聴取してきましたし、それは「提出遅延」する場合も「追加」で提出される場合も必ずそうしてきました。
過去にはその聴取の暇(いとま)がなく、一刻も早く国会として対応すべき法案について、事後で聴取した例が過去にないわけではありません(東日本大震災時等)。
しかし、今回は「静謐な環境」が求められており、国会提出にあたって最初となる最低限の説明は、しっかりと丁寧に行われるべきでした。 「静謐な環境」とは到底言えず、本法案については、手続・プロセスに絞っても疑義があると言わざるを得ません。
私は、9年前の特例法の際、議運理事として特別委員会の設置から本会議採決までの一連の流れを経験していますので、当時との比較は詳細にできます。
極めて重要な法案だからこそ、その手続・プロセスに疑義があってはなりません。 適正な手続と手順を踏んで後世に説明できる形で審査がなされる必要があると考えます。
これを踏まえれば、政府から法案ヒアリングを行うこと自体、躊躇されるものでもありましたが、事実行為として国会に法案が提出された以上、そしてまた混乱する後半国会の中で、いつどのような動きがあったとしてもそれに備える必要があると考え、政府からヒアリングを行うこととしたのです。
ヒアリング自体は、多くの党所属議員が参集し静かな環境で行うことができましたし、政府の説明は非常に丁寧でした。この説明は、6月26日の全体会議でも行われたように「要綱」に基づいての説明でしたが、全体会議の説明とは異なり、細かい点まで言及されたものであり、丁寧でした。
もし、今回のヒアリングでなされた説明が、6月26日の全体会議で行われていたとすれば、議論の在り方は全然違うものになったと思われます。それほど全体会議の要綱説明は、言葉を選ばずに表現すれば「雑」そのもので、あえて分かりづらく説明・表現したのではと思えてなりません。
全体会議と党のヒアリング双方に出てみて、強く実感しているのですが、全体会議はセレモニーでしかなかったんだと改めて痛感させられた次第ですし、全体会議における政府の説明は極めて分かりづらく真正面から答えず、立法府に対しては誠実とは言えないものであったと断ぜざるを得ません。
法案説明後の質疑応答では疑問点について確認するとともに、これを踏まえて、党としてできることに既に着手しているところでしたが、その検討を加速化させることとなりました。
