本会議(委員長報告)(2023年4月28日)
参議院本会議で経済産業委員長として委員長報告を行いました。
「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案」、いわゆるGX推進法案(新規制定法)について、経済産業委員会における審査の経過と結果について報告しました。
本法律案は、エネルギーの脱炭素化に向けた取り組み等と産業競争力の強化とを両立させた脱炭素成長型の経済構造への円滑な移行を推進するため、「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略」の策定、「脱炭素成長型経済構造移行債」の発行並びに化石燃料の輸入事業者等に対する賦課金の徴収及び発電事業者への排出枠の割当てに係る負担金の徴収について定めることとなっています。
また、「脱炭素成長型経済構造移行推進機構」に脱炭素成長型経済構造への円滑な移行に資する事業活動を行う者に対する支援等に関する業務を行わせるための措置を講ずる内容となっています。
衆議院で法施行後2年以内に施策の在り方についての検討も行うことを明記する内容の修正が行われた結果、衆議院で修正議決され、参議院ではこれが原案として審査されました。
審査の過程で参考人から意見を聴取したことを報告するとともに、また委員会における質疑項目は多岐にわたりましたが、以下の4点のみ報告しました。
〇GX推進に当たっての「公正な移行」の重要性
〇GX経済移行債による先行投資支援の在り方
〇中小企業のGX推進に向けた支援策
〇成長志向型カーボンプライシングの意義及び効果
質疑を終局した後、4会派(自民、立憲、公明、維新、国民)+無所属議員から修正案が提出されたこと、討論が行われたこと、修正案と修正部分を除く原案について採決の結果、本法律案が「修正議決」すべきものと決定したことを報告しました。
結果として衆院と異なる議案となりましたので、本法律案は先議の院たる衆院に「回付」され、衆院本会議の議決をもって成立することとなります。
なお、施行日修正以外の「回付」については、私が議運筆頭理事最初の年である2016(平成28)年12月以来のことであり、こちらについてもかかわっていましたので、改めていろんなことを思い出しています。こちらについては6年以上経過しましたし、今回とは背景が異なる「回付」でしたので、機会があればちょっとだけ詳しく書いてみたいと思います。
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