吉川さおり 参議院議員(全国比例)
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議会雑感

師走の永田町-その2(統一会派)

2015年12月9日

今年の師走の永田町は、「統一会派」という言葉が飛び交っています。

先月は、「解党」や「新党」も随分頻出していましたが、今はもっぱら「統一会派」です。

そこで、まず、「会派」について簡単に紹介したいと思います。

会派とは、議院内で活動を共にしようとする議員の団体であって、院内団体とも呼ばれます。

会派は、2人以上の議員で結成できますが、多くは政党単位や政党を中心として結成されています。

そして、衆参で多少の違いはありますが、議院の運営上、会派別に割り当てて行うことが適当な事項については、会派所属議員数に比例して割り当てられています。

たとえば、常任委員会の委員数や、委員長及び理事等の選任は、所属議員数に比例して各会派に割り当てる、最たるもののひとつです。

また、所属議員数に応じた会派別割り当ては、これら人事案件のほかに、委員会等の質疑時間、議員控室など多岐にわたります。

議院の運営が、会派を中心として行われるためですが、そこでは会派所属議員数が基準となるため、少数会派の議員や会派に属さない議員の活動の場は、多数会派の議員より狭くなっているのが現状です。よって、会派の所属議員数は、院の運営上大きな意味を持つのです。

今、話題となっている「統一会派」とは、複数の政党が1つの会派を組むことです。

統一会派を結成することにより、会派の所属議員数は増えるため、院内における存在感を高めることには繋がりますが、少数側の存在感が低下するのではないか、とか、政策面での考え方が本当に一致しているのか、といった懸念があるのも事実です。

はてさて、どうなることやら。注意深く、推移を見守っていきたいと思います。