所信表明演説と施政方針演説の違い
きたる2月12日、国会に平成27年度予算案が提出されます。これに伴い、同日、施政方針演説が衆参両院本会議で行われる予定です。
正確には、内閣総理大臣が行う施政方針演説をはじめとする政府4演説というのですが、政府4演説については、次々回説明したいと思います。
さて、政治ニュース等でご覧になるのが、「所信表明演説」だったり「施政方針演説」だったりすることはないでしょうか?
2つの演説とも総理が行う、という意味では一緒なのですが、正確には違いがあります。
ひらたく表現すれば、下記のようになります。
○所信表明演説
=臨時国会冒頭や首相が選出される特別国会で行われ、どちらかというと、首相の個人的考え方を示すもの
○施政方針演説
=毎年1月に召集される通常国会で行われ、首相がその年全体の内閣全体の基本方針を示すもの
昨年末、総選挙が行われましたので、本来、今年の国会冒頭では所信表明演説を聴取すべきところ、行われないまま今に至るため、何だか腑に落ちません。
ちなみに、平成25年(2013年)の通常国会では、その前年末の総選挙を受け、通常国会冒頭に総理の所信表明演説、その後、施政方針演説を国会で聴取しているだけになおさらです。
議会が積み重ねてきたルールは、与野党ともに大事にすべきだと思うんですけどね。
いずれにしても、総理が国会で演説するのは昨年末の総選挙後、そしてまた、今年の通常国会においても、明日、2月12日が初めてです。
