吉川さおり 参議院議員(全国比例)
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議会雑感

臨時会の会期

2021年2月15日

〇国会法第12条

国会の会期は、両議院一致の議決で、これを延長することができる。会期の延長は、常会にあつては一回、特別会及び臨時会にあつては二回を超えてはならない。

令和3年(2021)年2月15日現在、開会中の国会は第204回国会(常会)です。

直前は、第203回国会(臨時会)であり、その会期末はコロナ禍においてただの一度も延長されることなく、当初予定された41日間で令和2(2020)年12月5日に閉会しました。

今回は、これまでの国会の歴史の中で、臨時会で長期だった国会がいつ、どの程度の期間だったのかを紹介します。国会法第12条の規定には、臨時会は2回まで延長できることとされており、長期だった臨時会における延長回数についても併せて紹介します。

[長期だった臨時会]

昭和63年 第113回国会 163日間(延長2回)
平成5年 第128回国会 135日間(延長1回)
平成19年 第168回国会 128日間(延長2回)

国会法第10条で常会の会期を150日間と定めており、それを超える日数の臨時会は、昭和63年の例1回しかありません。

では逆に、短期だった臨時会はというと、会期1日間になりますが、過去に3回あります。

[短期だった臨時会]

昭和61年 第105回国会 1日間
平成8年 第137回国会 1日間
平成29年 第194回国会 1日間

コロナ禍においては、昨年の臨時会、少なくとも1回は延長すべきだったのではないかというのが筆者の見解です。国会は開会中でなければ立法措置等を行う機能を有しないためです。