吉川さおり 参議院議員(全国比例)
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議会雑感

所信表明演説と施政方針演説の違い

2015年2月11日

きたる2月12日、国会に平成27年度予算案が提出されます。これに伴い、同日、施政方針演説が衆参両院本会議で行われる予定です。

正確には、内閣総理大臣が行う施政方針演説をはじめとする政府4演説というのですが、政府4演説については、次々回説明したいと思います。

さて、政治ニュース等でご覧になるのが、「所信表明演説」だったり「施政方針演説」だったりすることはないでしょうか?

2つの演説とも総理が行う、という意味では一緒なのですが、正確には違いがあります。
ひらたく表現すれば、下記のようになります。

○所信表明演説
 =臨時国会冒頭や首相が選出される特別国会で行われ、どちらかというと、首相の個人的考え方を示すもの

○施政方針演説
 =毎年1月に召集される通常国会で行われ、首相がその年全体の内閣全体の基本方針を示すもの

昨年末、総選挙が行われましたので、本来、今年の国会冒頭では所信表明演説を聴取すべきところ、行われないまま今に至るため、何だか腑に落ちません。

ちなみに、平成25年(2013年)の通常国会では、その前年末の総選挙を受け、通常国会冒頭に総理の所信表明演説、その後、施政方針演説を国会で聴取しているだけになおさらです。

議会が積み重ねてきたルールは、与野党ともに大事にすべきだと思うんですけどね。

いずれにしても、総理が国会で演説するのは昨年末の総選挙後、そしてまた、今年の通常国会においても、明日、2月12日が初めてです。