衆参のちょっとした違い(議院運営委員会-その1)
○参議院先例録218
議事の順序等については、議院運営委員会において協議する
会議当日の議事の順序、発言者、発言時間、採決の方法その他必要と認める事項については、議院運営委員会において協議する。また、会議中、議事につき協議すべき事項が生じたときは、議院運営委員会理事が議場内において協議することがある。
議事の順序等については、機会を見て、どんな議事が優先するかについて別途紹介したいと思いますが、今回はその協議の場の在り方について紹介します。
第100回国会まで議長主宰の議事協議会において協議が行われてきましたが、第101回国会以降は議事協議会を設置せず、議院運営委員会において、会議当日の議事に関し協議しています。
このような背景もあり、本会議前に行われる参議院議院運営委員会は、委員長が下記のように宣言する場合がほとんどです。
なお、予鈴は午前○○時○○分、本鈴は午前○○時でございます。
暫時休憩いたします。
午前○○時○○分休憩
〔休憩後開会に至らなかった〕
委員長が「暫時休憩いたします」として、休憩を宣言し、その後何もなければ、〔休憩後開会に至らなかった〕と、会議録に記録が残されます。
他方で、本会議前に行われる衆議院議院運営委員会は、委員長が下記のように宣言する場合がほとんどです。
次に、次回の本会議及び委員会は、追って公報をもってお知らせいたします。
(次回の本会議が決まっている場合は、本会議の日時と議運理事会・委員会の日時を宣言する)
本日は、これにて散会いたします。
午後○○時○○分散会
委員長は、「本日は、これにて散会いたします」として散会しているのです。これも、衆参のちょっとした違いのひとつといえるでしょう。
次回は、衆議院議院運営委員会で、委員長が「本日は、これにて散会いたします」と宣言したにも関わらず、同日に再び開会された例を紹介します。
