吉川さおり 参議院議員(全国比例)
MENU

議会雑感

GW中の国会審議-その2

2016年5月5日

○参議院委員会先例録42

委員会は、日曜日その他の休日には開かないのを例とする

委員会は、日曜日、土曜日、国民の祝日に関する法律に定める休日及び12月29日から翌年の1月3日までの日には開かないのを例とするが、会期終了期日の切迫その他審査又は調査の急を要する場合には、これらの日においても委員会を開いた例がある。

GW中の国会審議-その1」のエントリーで、平成23年は、5月1日(日)に参議院予算委員会等の各委員会が開会され、東日本大震災に対応するための財源確保等のための審査が行われた年だったことを紹介しました。

委員会は、日曜日その他の休日には開かないのを例としていますが、平成23年は東日本大震災に対応するため、大型連休中はもちろん、日曜日にも審議が行われた年でした。

これは、まさに審査又は調査の急を要する場合だったからこそ、日曜日にも委員会を開いて立法府たる国会として対処した例です。

今年は、5月2日(月)に参議院本会議は開会されましたが、5月6日(金)は衆参ともに国会日程は予定されていません。

ただ、5月9日(月)の国会日程を考慮すると、参議院決算委員会を構成する全会派の質疑通告が出揃うまで、省庁等は待機でしょうね。なぜなら、5月9日(月)は参議院決算委員会の准総括質疑だからです。

昨年の今頃、「決算の審査」で、参議院決算委員会は、省庁別審査が行われることを紹介しましたが、今年は省庁別審査をすべて終えており、残すは准総括質疑と総括質疑のみとなっています。

准総括質疑と総括質疑は、省庁別審査と異なり、全ての大臣等が質疑対象になりますので、質疑通告が出揃うまで省庁等の緊張感は解けないことになるのです。