NHK会長の国会招致
昨年に引き続き、今年も色々お騒がせの現NHK会長。
歴代NHK会長が国会へ出席することは、かつて、とてもハードルが高いことだと言われてきました。
NHK予算案は国会承認事項ですから、放送を所管する衆参総務委員会で審議する時、NHK会長が出席して答弁するのは当然ですが、それでも国会には年に衆参1日ずつの審議で計2日出席すれば事足りる状態でした。
また、NHK予算案審議は、趣旨説明~質疑~採決~附帯決議まで1日で行うことが慣例でしたが、平成19年の第168回臨時国会では、NHK不祥事等の問題があり、放送法審議で当時のNHK会長を国会へ招致して以来、平成20年には電波法や一般質疑で招致されるようになりました。
そして、昨年1月25日に現在のNHK会長が就任会見を行った以降の平成26年の第186回通常国会では、一般質疑や予算委嘱審査、成田財特法、放送法などNHK予算・決算審議を含め10回も参議院総務委員会に出席の機会がありました。衆議院も同様です。
ちなみに、昨年の参議院総務委員会は、延長のない国会で常任1種委員会の歴代開会最多回数を記録しましたが、これも現NHK会長就任に伴い、集中審議等を行ったことに起因するものです。
これだけ国会に呼ばれた歴代NHK会長は、誰一人としていません。
昨年4月1日、つまり現NHK会長が就任して最初に迎えた入局式講話(一部抜粋)。
「私は国会に2か月通いづくめました。48日間のワーキングデーの中の24日間は国会に行きました。」だそうです。
