師走の永田町-その3(議員控室)
○参議院先例録112
議員控室は、各会派の所属議員数に応じて各会派に割り当てる
議員控室は、議長があらかじめ議院運営委員会理事会に諮って、各会派の所属議員数に応じて各会派にこれを割り当てる。なお、会派に属しない議員については全員につき共用の室を割り当てるのを例とする。
前回と前々回のエントリーで紹介したとおり、現在、議員の政党間移動があったり、統一会派の動きがあったりと、会派の数や所属議員数が確定しない状態が、あと少しだけ続くことになります。
さすが、師走の永田町。
それはさておき、臨時会が開かれぬまま、来年冒頭から常会が開かれる様相を呈してきましたので、再来週中には会派の数が確定することになると見込まれます。
なぜならば、会派と所属議員数が確定しない限り、会派ごとに割り当てていくもの、たとえば、常任委員の数等が決められないからです。
会派数と所属議員が確定すれば、国会召集に向けて、決めなければならないことが多くあり、その中に、議員控室があります。
議員控室とは、議員が、登院後本会議等に出席するまでの間、待機をしたり、各会派から当日の本会議の内容やを聞いたりするために集まる場所のことです。
議員控室は、議員総会を開いたり、各会派の国会対策委員会や政策審議会を開いたりするためにも用いられていますので、各会派に割り当てられた会議室であり、事務室であるといえます。
ちなみに、議員控室は、衆参両院とも議事堂本館に設けられています。
議員控室の各会派への割り当ては、各会派の所属議員数に応じて行われるのですが、会派の数が多いと、議事堂本館のスペースには限りがあるため、場所を確保するのは一苦労です。

衆議院の会派/衆議院Webページより12月8日キャプチャ

参議院の会派/参議院Webページより12月8日キャプチャ
特に、参議院は会派の数が多いので、色々と大変でしょうね。
