連休前までの閣法成立率
連休中の国会は、委員会が動いていないため静かですが、今回は、今年のGW前までの内閣提出法案(閣法)の成立率を見てみたいと思います。
○GW前までの閣法成立率
平成27年 第189回国会 19.7%
平成26年 第186回国会 37.6%
今年は19.7%に留まっており、昨年の37.6%と比較して、かなり低い成立率となっています。
もちろん、国会が召集された時期等によって多少の違いがあり、単純には比較できませんが、平成4年に通常国会が1月召集となって以降の傾向を概観してみます。
○GW前までに閣法成立率が50%を超えた年(平成4年以降)
平成5年 第126回国会 56.3%
平成7年 第132回国会 88.7%
平成12年 第147回国会 50%
○民主党政権時のGW前までの閣法成立率
平成22年 第174回国会 40.3%
平成23年 第177回国会 43%
平成24年 第180回国会 22.8%
これらを見るにつけ、今年のGW前までの閣法成立率(19.7%)がいかに低いのか分かります。
ただ、この低さから成立率が一気に上がるとなると、限られた時間で多くの法案を審議するということになり、立法府である国会での審議が充実しないものになるおそれがある、ということに留意しなければなりません。
