財金部門等合同会議 2017年05月09日
財金部門等合同会議では、同志社大学の
浜教授から状況は変わる、変えられるという
思い、これに伴う実感について具体的にお話を
うかがいました。
本題としては、「国家予算が消滅する日、透明性
の2つの意味」と題して、現在、政府が富の創出
から分配に政策の方向性を変えざるを得なくなって
いるのは、思うような経済運営ができていないこと、
縮小均衡から分配政策を訴えざるを得なくなっている
こと等について、具体的な話を交えてお話いただきました。
特に印象に残ったのは、このままいくと、来年に
日銀国債残高が日本のGDPを超えそうになっていること、
だからこそ、GDPの統計方法(国民経済計算)の方法を
変更してまで、足もとのGDPを良く見せようとしているの
ではないか、とのことでした。
私は、3月9日の総務委員会で、GDPの計算方法が
ひっそりと変更され、計算方法が変更されてから一気に
政府の数値目標に近付いていることを指摘したことも
あり、特に興味深く聞き入りました。
さらにもう一点だけ挙げるならば、今年の施政方針演説
から「財政健全化」に関するテーマが完全に外されていた
ことと、ここから先に予想される展開についてです。
行き着く結論の一つとして考えられるのが、国民に
見える形の国家予算が消滅するおそれがあることです。
「アベノミクスは失敗したわけではありません。道半ばです」と
されているアベノミクスの先行きを注意深く追っていきたいと
思います。