経済産業委員会では、ＧＸ推進法案について前回の委員会での参考人質疑を受け、再び対政府質疑を行いました。

各会派の質疑者からは、カーボンプライシングを進めることによる中小企業対策と価格転嫁との関係について、世界的にも難しい課題であることや、「公正な移行」労働移行については、単に労働移動が進むだけではなく、雇用の質が大事であることなどが取り上げられました。

また、私自身も質疑で時々取り上げてきた「行政事業レビューシート」について質疑が行われたことは、私にとってとても興味深いことでしたので、記憶にとどめておきたいと思います。規制の政策評価（事前評価書）などもそうですが、誤解をおそれずに表現するとすれば、やっつけ仕事で書かれているものがあるためです。

ＧＸ経済移行債の電力会社負担や炭素税としない理由等についても質疑が行われましたが、私は法第１４条に興味を持ちました。法第１４条「この節に定めるもののほか、化石燃料賦課金の徴収の実施に関する事項その他化石燃料賦課金に関し必要な事項は、別に法律で定める。」とされており、ここには罰則規定等が入ることになる旨、答弁があったからです。

法律案が別に提出されることになろうかと思いますので、引き続き注視していきたいと思います。

前段の「化石燃料賦課金の徴収の実施に関する事項」はいいとしても、後段の「その他化石燃料賦課金に関し必要な事項」は賦課金に関すると解されれば、なんでも含まれてしまうためです。