次期臨時会の召集について、内閣官房長官より説明を受けました。

来月10月４日に召集するとのことですが、その理由は首班指名を行うためです。

私たちは、新型コロナウイルス感染症対策の議論sすべく、憲法第53条の規定に基づき、臨時会の召集要求を７月16日に出しています。

憲法第53条の後段は、臨時会の召集要求が提出されれば、内閣は臨時会を召集しなければならないとしており、内閣には臨時会の召集義務があります。

にもかかわらず、新規感染者数が急拡大する中においてもその義務を果たすことなく、ようやく開会すると思えば、総裁選に伴う首班指名を行うための臨時会召集とくれば開く以上、充実した審議を求めないわけにはいきません。

なぜなら、10月４日に召集する時点で、任期満了後の選挙になるのは確実だからです。

公職選挙法第31条の規定は、本来、任期満了直前まで立法府の議員として仕事ができるようにするためのものであり、今回のように最大政党の総裁選の都合で使うことを念頭に規定しているものではないからです。

結果として、コロナ禍において、しかも過去最多の新規感染者数と重症者数となっていたときに、国会で立法や予算案の議論をすることなく、政治空白を招いた事態について指摘申し上げました。