2012年3月29日国会質疑録
総務委員会 議事録4/4
○吉川沙織君
さて、ここまで災害報道の在り方、それから
国民・視聴者の皆さんに対する情報伝達の
在り方、公共放送NHKの役割について
御見解をお伺いしてまいりましたが、災害を
始めとする様々な緊急事態に対応するためには
一定程度の要員と組織体制が必要不可欠
ではないかと私は思います。
NHKは、かつての体制から大幅に人員
削減を行い、次期経営計画においても
更なる効率化を目指すとされています。
もちろん、今の社会情勢等を鑑みました場合、
組織の効率化は大事なことではありますが、
視聴者・国民がNHKに求めていますのは、
あくまでも質の高い放送、質の高いサービス
であると考えます。
公共放送を維持するため、具体的に何人の
要員が必要で、どのような組織体制が必要
であると考えていらっしゃるのか、会長の見解を
お伺いいたします。
○参考人(松本正之君)
あらゆる組織が経営の効率化と、それから
組織の持つ使命というものをきちっと果たして
いくということの調和が必要だと、こういうふうに
思います。
そういう意味で、今回の経営計画、次期の
3年の経営計画の中では、その仕事が安定的に
循環するように、地域のネットワークあるいは
今の災害の問題等々を含めまして要員計画を
積み上げたところでございます。
そういうことに基づいてこの経営計画をきちっと
やり遂げると同時に、柱となっております公共の
中の災害に対する放送機能をきちっと確立すると、
体制を確立するということは重要というふうに考えて
おりまして、その努力をしたいと思っております。
○吉川沙織君
具体的に要員はという質問をさせていただいた
んですけれども、ただ、御答弁の中で、地域の
ネットワーク、公共放送を維持していくという
お話ありましたので、会長、リーダーシップを
取って是非実現をしていただきたいと思います。
冒頭に引用をさせていただきました調査
結果からも、NHKが発信する情報については
国民・視聴者から信頼が高うございます。
一方で、NHKを取り巻く様々な課題があることも
事実です。ですが、公共放送として質の高い情報
発信を行えるような要員や体制整備を一視聴者
として求めて、私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。