第169通常国会/総務委員会議事録(2008年3月28日)
1. NHK会長の視聴者主義の考え方
○吉川沙織君
民主党の吉川沙織でございます。
総務委員会では初めての質疑ということになります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
私自身、会長、そして今日お越しいただいております大西理事と
同じ営業のずっと仕事をさせていただいておりました。しかも、
会長はアサヒビール時代に大阪支社長、そして大西理事の方も
大阪でずっと受信料担当のお仕事をされていたということで、私自身、
社会人のスタートを切ったのは大阪の地で、大阪の地でお客様を
1軒1軒訪ね歩くところから会社員人生がスタートをいたしました。
そういう観点で、視聴者主義、お客様主義という観点から、
いろんな御質問をさせていただきたいというふうに思っております。
3月上旬、会長の方が民主党の総務部門会議において、
お越しいただいたときに話されたこと2点、すごく強く印象に
残ったので、少しお話をさせていただきます。
福地会長、今申し上げたとおり営業の御出身で、おっしゃったこと2点。
1点目が、モットーは現場で聞き耳を持つ、周りの知恵を生かすこと。
そして2点目におっしゃったことが、最も現場に近い営業の声を聞き、
これを吸い上げていくこと。
このお話を伺って、現場の声を本当にとても大切にされる会長で
あるということを若い世代の1視聴者としてすごくうれしく感じました。
ただ、会長が現場主義者であることを深く理解をさせていただいた
一方で、視聴者主義、視聴者視点というメッセージの発信が少し
若干弱いのかなというような印象も同時にわき上がりました。
先ほど冒頭の質疑の方で、今までのお客様主義、顧客主義から
視聴者主義というところに軸足を移すというような御発言ありましたので、
それは理解をしたんですが、もうちょっと、現場主義を発信をするのも
いいんですけれども、もっと視聴者視点であるということも同時に発信を
していただきたいというふうに思っています。
例えば、1月25日の就任会見の際、こうおっしゃっておられます。
NHKの受信料に関し、「公平負担のための努力を進めなければ
ならない。営業現場の意見を聞きながら、現場の実態を踏まえた
営業改革に取り組んでいく。」ことを述べられています。
営業現場の声を聞くということは、つまりは視聴者の皆様の声を
聞くということになるのかもしれませんが、トップの方が視聴者の
皆様に対する発信をするメッセージをお聞きしたいと私自身願っております。
NHKが成り立つ根本は視聴者の皆様からいただく受信料であり、
その受信料は視聴者の方の貴重な資源です。
そこで、お伺いをいたします。会長御自身が考える視聴者主義、
視聴者視点というものはどのようなものか、お聞かせいただければと思います。
○参考人(福地茂雄君)
私が現場主義という言葉をよくいたしますのは、営業現場が1番
お客様に接しているという面で、最終的にはお客様目線、それを
1番接しているのが営業現場だという意味で言っておりまして、
必ずしも別のことではなくて裏表のことだというふうに思っております。
そういった中で、トップとしてお客様に接していく、これは数千万の
視聴者の方に接するわけにはいきませんが、しかし毎日毎日必ず
視聴率の問題が上がってきます。番組に対する評価が上がってきます。
それから、考査室の方でモニターの声が上がってきます。
毎月毎月、全国発信の番組につきましては中央番組審議会で、
それから各地域の番組につきましては、例えば関東地区でありましたら
関東の番組審議会というのがございまして、そこにいろんなお立場の
消費者の方が集まって、まず年間の放送の方針について御審議をいただく。
それと同時に、毎月毎月の放送された内容の結果について評価をいただく。
それについてはほとんど私も出席をして、そういったお声を耳に
することにいたしております。そういったことで視聴者との接点と
いうことに心掛けております。
以上です。
○吉川沙織君
ありがとうございます。
会長が現場主義であると同時に、視聴者の皆様の視点に
立って改革をされようという姿勢をすごく感じました。
平成18年6月19日、前会長のときですけれども、会長の諮問機関として
設けられましたデジタル時代のNHK懇談会の報告書というものがございます。
これの中に私がいいなと思った表現がありました。
公共放送は視聴者のものであり、視聴者のためにあり、そして視聴者のみに
責任を負うという信念である、その信念が貫き通されるのなら、たとえどんな
困難にぶつかろうとも、そのときは視聴者が公共放送を励まし、支えてくれるだろう、
こういう文言のくだりがございました。
今、会長の御決意と今の取組を伺ったので、視聴者主義そして
視聴者視点に軸足を移されているということをすごく分かりましたので、
もっと何かの折につけて強くメッセージを発信をしていただければというふうに
思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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