参議院予算委の総予算審査-その1
日本国憲法第60条は、衆議院で必ず先に予算を審議することと、参議院に送付されたのち、否決された場合や30日以内に議決しない場合は、衆議院の議決が国会の議決となることを定めているため、参議院での審議時間は自ずと限られます。
このような制約がある中、現在、参議院で平成28年度予算案の審査が行われているのです。
ここで、平成以降、参議院での予算委員会における対政府質疑時間を見てみたいと思います。
審査時間の最長と最短です。ついでに、その次のも紹介します。
[参議院予算委員会における対政府質疑時間(平成以降)]
最長の対政府質疑:91時間3分(平成2年度)、90時間28分(平成11年度)
最短の対政府質疑:46時間48分(平成20年度)、47時間28分(平成23年度)
※天皇陛下崩御の平成元年は除く
ちなみに、昨年の参議院予算委員会での平成27年度総予算審査の対政府質疑は、69時間55分でした。
参議院の場合、30日以内という限られた制約の下で、予算案の審議時間が長いときはある意味順調、審議時間が短いときは委員会審議中断等での混乱国会ともいえるのではないでしょうか。
