総予算の審議日数
平成27年度総予算の審議時間は、昨日(3月12日)までで、地方公聴会、中央公聴会、分科会を除き73時間36分となりました。
このブログで、以前、衆議院予算委員会における総予算の審議時間について、最も長い審議時間、最も短い審議時間についてベスト3、ワースト3を紹介しましたが、最短時間記録の更新は免れたようです。
今回は、総予算の審議日数について着目してみます。
総予算は、衆議院で採決された後、参議院に送付されますが、総予算審議において審議日数の制約を受ける参議院が衆議院を上回った例があるのかどうか、について紹介したいと思います。
このブログで何度も紹介しているとおり、総予算については衆議院から参議院に送付された後、30日が経過すれば参議院が議決せずとも自然成立する規定がありますので、参議院での審議日数は、どうしても制約を受けることになります。
そんな中で、本当に衆議院の実質審議日数を上回った例があるのか・・あるんです。しかも、昭和50年以降で6回も。
○参議院が衆議院を1日間上回った例
昭和55年 第91回国会
昭和57年 第96回国会
昭和59年 第101回国会
平成2年 第118回国会
○参議院が衆議院を2日間上回った例
昭和63年 第112回国会
○参議院が衆議院を7日間(!!)上回った例
昭和62年 第108回国会
今日、衆議院で予算案が採決されれば、衆議院の審議日数は16日間です。参議院では実質審議が何日できるのか、立法府に身を置く者の一人として、関心を持って見つめていきたいと思います。
