吉川さおり 参議院議員(全国比例)
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議会雑感

議事中のルール

2015年7月12日

○衆議院規則第215条

議事中は参考のためにするものを除いては新聞紙及び書籍等を閲読してはならない。

○参議院規則第211条

何人も、参考のためにするものの外は、議事中、新聞紙或は書籍の類を閲読してはならない。

7月9日、参議院厚生労働委員会で与党議員の携帯電話の着信音が鳴り響き、これを注意した野党議員と口論となって、委員会が紛糾する場面がありました。

結果、当該与党議員は、厚生労働委員長から「携帯電話の使用は厳に慎むように」と口頭で注意を受けるとともに、国会対策委員長間でも問題となりました。

議院規則が制定された頃は、携帯電話なんて全く存在しない時代でしたから、議院規則に携帯電話使用可否に係る文言はありませんが、委員会中に着信音を鳴り響かせるのは、どう考えてもアウト!です。

そもそも、原則、持ち込んではならないこととなっていますしね(ただ、鞄やポケットに入っていたら、それは分かりません・・ということで)。

これとはちょっと異なりますが、両院の議院規則は、議事中は、新聞紙や書籍を読むのもダメ!と明確に定めています(上記)。

というわけで、新聞そのものではなく、新聞をコピーして、参考資料として持ち込み、読んでいる議員が多いのかもしれません。ただ、議事の参考ではないと思われる書籍を堂々と読んでいる人が、いるような気がしないでもない今日この頃。

携帯やスマホが普及した今、ルールをどう定め、どう守るかは、改めて議論した方がいいのかもしれませんね。

最後に、もう、わざわざ書く必要がないと思われるルールをひとつ。

○衆議院規則第214条 議場において喫煙してはならない。
○参議院規則第210条 議場においては、喫煙を禁ずる。