吉川さおり 参議院議員(全国比例)
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議会雑感

強行採決

2015年7月15日

平成27年7月15日、12時25分頃、衆議院特別委員会で「強行採決」が行われました。

「強行採決」とは、与野党が激しく対立する法案について、与党側が法案の採決を強行することです。

強行採決に至る場合、委員会室や議場内において、与党側と強行採決を阻止する野党側が激しくぶつかり、大混乱に陥ることも多くあります。

少数側である野党は、強行採決を阻止するために、委員会室前や議場の入り口前に座り込むなど物理的に抵抗することもありますが、今回は、採決阻止のために委員長席の周りに集まって、採決に対する抗議を行いましたが、多勢に無勢。

与党の数の力をもって、与党のみの出席で採決され、与党のみの賛成で委員会で可決され、委員会は委員長の宣言により散会しました。

昭和35年5月19日、第34回国会において、新安保条約の強行採決による衆議院内の混乱に際しては、国会内に警察官をして議事堂内の警察を行わせた直近の事例となっています。

次回以降、個別の政策の是非に触れない範囲で、なぜこれほどまでに与野党対立が激しくなっているのかについて、幾つかの側面から見ていきたいと思います。